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『unknown』町田啓太が高畑充希に襲いかかる 20年前の真相は謎のまま最終回へ

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『unknown』©テレビ朝日

 『unknown』(テレビ朝日系)第8話にて、物語の真犯人がついに明らかになった。まつり(ファーストサマーウイカ)、一条(井浦新)、そして世々塚(小手伸也)を殺した連続殺人鬼は、加賀美(町田啓太)。はっきり言ってしまえば、大方の視聴者の予想通りと言えるが、ラストにはそれだけでは終わらない、さらなる謎が待ち構えていた。

参考:『unknown』連続殺人事件の黒幕は町田啓太? 吸血鬼を狙う真犯人の動機と正体を考察

 Twitterの公式ハッシュタグ「#unknown考察」で、多くの視聴者に疑われていた加賀美。こころ(高畑充希)を乗せた加賀美の車は、彼が高校卒業まで育った児童養護施設「まほろば太陽園」に到着する。この辺りがオンエア時間の半分を過ぎた頃であり、だんだんと視聴者(少なくとも筆者は)の中にも「やっぱり」という思いと同時に、こころが口にした「違うよね?」という考えが去来したのではないだろうか。

 『unknown』は第7話ラストの世々塚転落(怖過ぎて小手伸也が謝罪のツイートをしていたほど)から特にホラー要素が強くなっているが、廃墟となりつつあるまほろば太陽園を進んでいく様子はもはやサバイバルホラーである。加賀美がおもちゃのゼンマイを巻くと鳴り始めるのは「トルコ行進曲」。物語序盤から一貫して流れていたこの曲が、視聴者の確信と恐怖を増幅させていく。

 加賀美は殺人鬼ではない――そう祈りながら、こころは「吸血鬼とかって、信じる?」と恐る恐る探りを入れるが、「え、どういうこと?」という返答と一緒に向けられたのは恐ろしく冷たい視線だった。見たこともない加賀美の表情に、思わずたじろぐこころ。そこから見せる微笑みは、いつもの加賀美にはもう見えない。

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 加賀美の中に殺人の種を植えつけるきっかけとなってしまった絵本『吸血鬼がやってきた!』。そこには殺人を予告していた壁の落書きと酷似した絵が描かれてあった。さらに、キスのタイミングでこころが吸血鬼であることを確信し、虎松(田中圭)のスマホから「裏庭に来てほしい」とメッセージを送信、予定になかった唯一の人間である一条を殺害してしまったことを自白していく。

 吸血鬼は人間にとっての害。加賀美はこころをゆっくりと追い詰めていく。考察ドラマの真犯人は、一転して狂気的な本性へと変貌していく印象があるが、今回の加賀美は至って冷静で、虎松が助けに来てもなお飄々としていることがその微笑みの不気味さを助長している。

 虎松の隙をついて、こころにアイスピックを振りかざす加賀美だったが、動きが止まり、ゆっくりと倒れ、血を吐き出す。

 一方、闇原邸では伊織(麻生久美子)を襲った「梅ばあ」こと梅(木野花)が「私が全部やりました」と自供していた。“梅ばあイーツ”として加賀美に渡したコロッケに毒を盛ったということだろう。加賀美と梅の関係性のほかにも、20年前に起きた「宗像さん一家殺人事件」との関わり、そもそもなぜ加賀美は殺人鬼となったのか、その過去はまだ明かされてはいない。次回、最終回。「こころ、今から殺しに行っていい?」 ――最後の晩餐が開かれる。

(文=渡辺彰浩)

 
   

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