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『わたしのお嫁くん』中村蒼演じる古賀のギャップに惚れる “理想の彼氏”は波乱を起こすか

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『わたしのお嫁くん』©︎フジテレビ

 現在放送中の『わたしのお嫁くん』(フジテレビ系)の冒頭を楽しみにしている。ボクシングの試合後のようにチャンピオンベルトを持って穂香(波瑠)と付き合うことを報告する知博(高杉真宙)だったり、デパートの迷子のお知らせ風に知博を茶化す赤嶺(仁村紗和)だったりと、これまでのあらすじをコミカルにおさらいできるのだ。

参考:『家庭教師のトラコ』で14年ぶり遊川和彦作品出演 中村蒼、年を重ねてからの変化と気付き

 第8話の担当は幼稚園の先生に扮した古賀(中村蒼)。「桃太郎」を思わせる紙芝居を子供たちに見せながら、古賀は桃を自分にたとえて、どんぶらこどんぶらこと流されていく間に、あれよあれよと穂香と知博の関係に巻き込まれていったことを語った。優しげながらも淡々とした語り口にクスッと笑ってしまう。

 古賀は穂香と知博の同僚で、面倒見がよく、上司や後輩関係なく慕われるエリート。ふんわりとした博多弁も特徴的で社内でも人気が高い。一方で日頃の食事も適当に済ませてしまうなどズボラなところがあり、そういうのも含めて“穂香タイプ“といえる人物だ。

 当初、知博の強力なライバルになるかと思われた古賀は、「ラブラブなのはいいことっちゃけど、俺もなかなかの被害者ばい」とは言っているが、いつの間にかふたりの良き理解者に。穂香は古賀が自分と同じタイプであることをわかっているのか、知博の手料理をすぐ勧めるし、知博は自分と穂香の関係を知っている同性として、古賀をランチに誘っては惚気話を聞かせたり、相談に乗ってもらったりしている。古賀にはふたりともとても気を許しているのだ。

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 一方の古賀は、方言混じりの相槌をしながら、いつもちょっと興味なさげにしている。かと思えば穂香の家族の前で、“彼氏のフリ”をすることになった古賀は、ハキハキと受け答えし、持ち前の人あたりの良さもあってまさに家族ウケが抜群な“理想の彼氏”となっていた。さすが穂香と並んで営業部の敏腕社員と言われるだけある。しかも穂香には、事前に「俺とおる時は山本くんのこと考えるの禁止。今は俺の彼女やけん」と男前な言葉を口にした。普段のぼんやりした感じとこのスイッチをオンにしたようなシャキッと感のギャップが、古賀に思わず惚れてしまいそうになるポイントと言えるだろう。知博に夢中の穂香には、古賀の甘い言葉がいまいち刺さっていないようなのも微笑ましい。

 古賀を演じる中村蒼には『家庭教師のトラコ』(日本テレビ系)の福田福多役のようにミステリアスな役のイメージが強かったが、古賀のような温厚な性格で自然体な役もドラマの雰囲気によくマッチしている。さらにそれがクセの強すぎる赤嶺や知博の兄である正海(竹財輝之助)と薫(古川雄大)とは違った形で穂香と知博の良さを引き出しているのだ。この3人が揃うとなんだか陽だまりの中に来たようでほっとするような気持ちになる。

 しかし、今回の“彼氏のフリ”騒動で、ついに古賀が穂香の魅力に気づいてしまったかもしれない。帰り際に穂香の腕を掴んで引き止めるという直接的な行動を取った古賀が、このままのんびりニコニコしているとは思えないのだ。知博にとっては一難去ってまた一難。穂香は「自分がどれだけ愛されているか実感して欲しい」と言うくらい、知博しか見えていないのだが、それとこれとは話が別だろう。仕事もできてモテる彼女を持つというのはこんなにも大変なことなんだな……と知博を心配するとともに、応援する気持ちが湧いてきたのだった。

(文=久保田ひかる)

 
   

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