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田村芽実、初の朝ドラ出演に至るまで 『らんまん』では江戸っ子として新境地となるか

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『らんまん』写真提供=NHK

 『らんまん』(NHK総合)第10週では、万太郎(神木隆之介)が植物学雑誌発刊のため、石版印刷技術を習得しようとする。これは言うなれば、雑誌を作りたいがためにコピー機から作ろうとしているようなものだろうか。普通では思いつかない方法であると同時にとても険しい茨の道である。その道を進む決意をした万太郎は大畑印刷所で働き始めた。いよいよ、その印刷所の一員、大畑佳代役で田村芽実が登場する。

参考:要潤が感じた神木隆之介の成長 『らんまん』田邊教授役は「どんどん裏切って行く方向」

 佳代は一見強面ながら人情味溢れる義平(奥田瑛二)と、ぶっきらぼうだが愛情はあるイチ(鶴田真由)の江戸っ子夫婦に育てられているひとり娘。両親に似て、佳代自身も江戸っ子気質があるらしく、田村も自身のTwitterで「チャキチャキの江戸っ子、撮影楽しく頑張ってます」とコメントを寄せている。

 「白梅堂」の看板娘で万太郎と互いに惹かれあっている寿恵子(浜辺美波)も江戸育ちではあるのだが、佇まいにおしとやかさが感じられる寿恵子に対して、佳代はもっと元気いっぱいの様子。このふたりが偶然に会うことがあるのかどうかはわからないが、万太郎の周りにいる女性たちとしてそれぞれに異なった魅力を楽しめそうだ。

 田村はハロー!プロジェクト(ハロプロ)のグループ・アンジュルム(所属当時はスマイレージ)の元メンバー。もともとミュージカル俳優を目指して『あしながおじさん』『サウンド オブ ミュージック』などのミュージカルに出演していたが、2009年にミュージカル『しゅごキャラ!』で和田彩花、前田憂佳、福田花音のスマイレージ初期メンバー3名と共演したことをきっかけにスマイレージに憧れを抱くように。そして、スマイレージの新メンバーオーディションを受け、2011年から2016年までメンバーとして活動していた。日本武道館で行われた田村の卒業公演は「アンジュルムコンサートツアー2016春『九位一体』~田村芽実卒業スペシャル~」と銘打たれており、彼女の人気の高さが窺い知れる。

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 その後は田村がアニメ『明日のナージャ』の主題歌「ナージャ!!」を聴いたときからファンだったという本田美奈子の生涯を描いた舞台『minako-太陽になった歌姫-』で主演を務めたことを皮切りに、ミュージカル俳優としてのキャリアがスタート。これまで数々の舞台に出演してきた。近年では、ブロードウェイ・ミュージカル『ウエスト・サイド・ストーリー』Season2(2020年)でヒロイン・マリア役や『ヘアスプレー』(2022年)で渡辺直美が演じた主人公トレイシーのライバル・アンバー役を演じるなど長年愛されている名作でも必要不可欠な存在となっている。

 あまりテレビドラマに出演してこなかった田村は、今回の『らんまん』が朝ドラ初出演。ハロプロ出身メンバーが朝ドラに出演するのは、『とと姉ちゃん』(NHK総合)に真野恵里菜が出演して以来となる。

 きょうだい同然に育ってきた綾(佐久間由衣)や寿恵子など、自分と同世代の女性は万太郎にとって人生の変わり目に大きく関わってくるキーパーソンになりやすい。すでに大畑印刷所で職人たちを驚かせるこだわりっぷりを見せている万太郎に佳代はどのように関わっていくのか。田村の演技とともに要注目である。

(文=久保田ひかる)

 
   

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