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管理栄養士が語る「耳年齢」維持のカギ。食事の時間を決めて「青魚と青菜」で血管と神経の若さを意識

TOKYO HEADLINE

「味覚に与える音の影響」について解説

 世界トップクラスのシェアを持つデンマークの補聴器メーカーの日本法人GNヒアリングジャパン株式会社が6月6日、都内でポストコロナで変化している補聴器のニーズや難聴ケアの重要性などについて発表した。

 発表会には管理栄養士で医学博士の本多京子氏が登壇し「母の介護で気づく老いの準備『耳年齢』を意識した健康的な暮らし方」というテーマで講演を行った。

 本多氏は管理栄養士という立場から「食べ物を美味しく味わうことは幸せの基本。美味しさを感じるにはまずは味覚というものがあると思うが、それだけではない。例えば肉を焼いている時のジュージュー、せんべいを食べている時のバリバリ、レタスを食べている時のシャキシャキ、揚げたてのフライを食べた時に口の中でする衣のザクザクという音や感覚に“ああ、揚げたてっておいしいな”と思うように音も美味しさの大切な条件なのではないかと思う」と語った。

 そして、優雅な音楽、インドの雑踏の音、無音という3つの音の中でそれぞれ紅茶を飲むという実験を行い「音の環境によっても同じものを味わっても味わいが違うような気がする。美味しさには味だけではなくいろいろな要素が影響している。もし音がキャッチできなくなれば、食事の美味しさも半減するのではと思う。ただの水も色の違うコップで飲むと、視覚により味が変わって感じられる。私は日体大で教えていたんですが、授業の中で液体の色が見えないようにして鼻をつまんでリンゴジュースと桃のジュースを飲んでもらうと学生は飲み分けができなかった。香りや色がないと何ジュースか分からない。つまり私たちが物を食べ、幸せを感じる時には味だけではなく、いろいろな要素が影響している。もし音がキャッチできなくなれば、食事の美味しさも半減するのではと思う」などとかつての実験の結果もまじえながら「味覚に与える音の影響」について解説した。

 続いて聴力を長く維持するための食生活について「青魚と青菜の組み合わせ」を提案。

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 本多氏は「ブルーベリーを食べれば目が良くなるということは話題となったが、これを食べれば耳の聞こえが良くなるという食べ物はない」との前提の上で「神経で音を脳がキャッチしているので、神経の働きがちゃんと維持できるような栄養素が一番近いのではないかと思う」と語る。そのためには「聞こえのケアの中では血管とか神経の若さを保つ栄養素を意識して日常的に取ることが予防や改善につながると思う。魚にはビタミンB6以外にEPAが含まれ、血管の健康維持に効果がある。またブロッコリーやホウレン草といった緑色の野菜に多いビタミンBの一種の葉酸はアミノ酸の合成を助けたり、神経伝達物質のセロトリンやドーパミンを作るのに欠かせない」との理由から青魚と青菜とのこと。具体的には「青魚が嫌いな人や生臭さが苦手な人にも」ということで「鮭とブロッコリーの卵炒め」「鯖缶と小松菜のカレー煮」といったレシピを紹介した。

目が疲れ本が読めなくなると耳からの情報が重要に

 また本多氏は100歳で亡くなった父、98歳で現在は施設で暮らす母のケアを通じ「耳の聞こえ」が悪くなった際に「自宅で火をかけていたり、人が入ってきても気づかない」「施設で暮らしている場合、音が聞こえないと会話が成り立たず友達も作りにくい」「病院で先生の言葉が聞こえず、薬の飲み方を間違ったりする」「外出の際には交通事故などの危険」があるといったケースを指摘。こういったことからくる「自信をなくす」「認知機能の低下」といった影響も付け加えた。

 自らも75歳という年齢からくる目の疲れなどを明かし「60代に暮らしをリセットした。今後を考えた時に耳から入る情報の大切さを嫌ほど感じている。今まではテレビ、本、雑誌を見ていたが目が疲れるようになってきて、今は本を長時間読めなくなった。その代わりにスマホやパソコンでの読み聞かせで情報を得ている」などと耳からの情報の重要性を説いた。

 そして耳年齢を守るライフスタイルのアドバイスとして「食事の時間を決めて血流を意識した献立を」「スマホや補聴器などを普段から使い慣れる」「耳からの情報を大切にする。ラジオを活用」といった生活を推奨した。

 
   

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