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「強制性交容疑で書類送検」山川穂高らの穴埋められるか 西武20年ドラ1長距離砲は「謙虚な努力家」

J-CASTニュース

西武が転換期を迎えようとしている。2023年6月6日の試合前の時点で、借金7で5位に低迷。昨季本塁打、打点の2冠に輝き、侍ジャパンで3月に開催されたWBC優勝の一員となった山川穂高がポイントゲッターで稼働するはずだったが、知人女性に対する強制性交の疑いで5月23日に書類送検された。文春オンラインで5月11日に疑惑が報じられ、12日に登録抹消。復帰のメドは立っていない。4番で打撃好調だった中村剛也も外腹斜筋の軽い損傷で5月下旬に登録抹消された。

「ファンにも愛される選手だと思います」

長距離砲不在の緊急事態で、5月27日に1軍昇格したのが「ベッケン」の愛称で親しまれる渡部健人だった。体重115キロの巨漢から繰り出す豪快なスイングが持ち味で、中村、山川の系譜を継ぐホームランアーティストだ。20年ドラフト1位で入団したが、確実性の向上が課題で、昨季は1軍出場なし。イースタンでも打率.184、10本塁打とミートの精度が低かった。

今季も山川、中村の戦線離脱がなければ1軍昇格できなかったかもしれないが、渡部にとっては大きなチャンスだ。1軍昇格で即「4番・一塁」でスタメンに抜擢されたことが、期待の大きさを物語っている。5日のDeNA戦(横浜)では3回に適時二塁打で出塁すると、2死一、三塁の三塁走者でダブルスチールの本盗に成功。巨体に似合わぬ俊足に球場がどよめいた。

西武を取材するスポーツ紙記者は「巨体に似合わず繊細。自分のプレーに自信が持ち切れていないように感じたが、1軍で結果を出すことで精神的にも楽になっていくと思う。謙虚な努力家でファンにも愛される選手だと思います」と評する。

まだ1軍で今季初アーチが出ていないが、DeNAとの3連戦では計4安打。追い込まれても変化球に食らいついて空振りしないなど成長の跡を見せている。ベッケンは西武の救世主になれるか。(中町顕吾)

 
   

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