北海道・えりも町。この時期、漁が盛んなツブ貝と一緒に大量のカニが水揚げされた。
【映像】1杯150円で売られている“オオズワイガニ”
水揚げされたのは、約200キロのオオズワイガニ。いま、日高地方の沿岸で大量発生していて、漁師も喜んでいるかと思いきや、漁師はこう話す。
「1晩か2晩置いて廃棄する。カニが小さくて製品にならないんだわ。あんまり身も入っていないし」(漁師の秋山さん)
直売所では1杯150円という極端に安い値段で売られていた。このオオズワイガニの大量発生は、この時期行われるカレイ漁に深刻な影響を及ぼしていた。
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様似沖で引き揚げられたカレイの刺し網には、カレイではなく大量のオオズワイカニが絡まっていた。そして、網をかじって穴を開けてしまうという。
「カニに追われる夢見てる。だから具合悪くなってくる。気持ち的に。泣きたくなる。なんとかしないとみんな漁師辞めないといけない」(漁師の秋山さん)
この影響でカレイの水揚げ量は例年の半分以下に落ち込んでいるという。
地元の漁業関係者は、赤潮の影響でカニを餌にするタコが大きく減ったことが原因ではないかと見ているが、はっきりとした因果関係はわかっていない。(『ABEMAヒルズ』より)