top_line

インストール不要ですぐ遊べる!
無料ゲームはここからプレイ

「彼こそ未来」とスナイダーHCを崇拝するホークスのヤング。来季は「より3ポイントを打つことにフォーカスする」<DUNKSHOOT>

THE DIGEST

 今季のアトランタ・ホークスは開幕から波に乗り切れず、オールスターブレイク期間中にネイト・マクミランHC(ヘッドコーチ)を解任。その後、アシスタントコーチ(AC)のジョー・プランティが暫定HCとして2試合を指揮したのち、2月下旬に新指揮官としてクイン・スナイダーを迎え、残りのシーズンを戦った。

 レギュラーシーズンをイースタン・カンファレンス8位の41勝41敗(勝率50.0%)で終えると、プレーイン・ゲームで同7位のマイアミ・ヒートを撃破。3年連続でプレーオフ進出を決めた。

 だが、ファーストラウンドでボストン・セルティックスに2勝4敗で敗れてシーズン終了。一昨季にカンファレンス・ファイナルまで勝ち進んだチームは、2年続けて1回戦で姿を消すこととなった。

 もっとも、セルティックスとのシリーズは開幕前から敗戦濃厚で、4戦全敗のスウィープと予想するメディアもあったなか、トレイ・ヤングが32得点、9アシスト、デジャンテ・マレーが25得点、6リバウンド、5アシストをあげて第3戦に勝利。第5戦では試合終盤にヤングがスリーを決めて逆転勝利を収めており、予想以上の健闘を見せていたと受け取ることもできる。
  今季を終えたヤングは「クイン(スナイダー)こそが未来。僕は彼とともに、この街がチャンピオンシップを勝ち取ることになると信じている」とコメント。チームの将来を「本当に楽しみにしている」と前向きな言葉を発していた。

 セルティックスとのシリーズで、ヤングは両チームトップの平均29.2点、10.2アシストに3.7リバウンド、1.7スティールを記録。一方、相手の厳しいマークに遭ったこともありフィールドゴール成功率40.3%、3ポイント成功率も33.3%にとどまっており、シュートタッチに苦しんでいた。

 キャリア5年目を終えた24歳のエースガードは、自身の課題についてディフェンスとも語っていた。

「僕には上手くならないといけない部分がある。もしミスをしたら、謝るようにする。今は完璧な選手じゃないけど、この夏と次のシーズンに向けてフォーカスしていくことがいくつかある。それを楽しみにしているよ」
  先日、ホークスはスナイダーがユタ・ジャズのHCを務めていた際にACを務め、スロベニア代表で指揮を執った経験もあるイゴール・ココスコフをリードACとして招聘。着々と来季に向けて陣容を整えている。

 チームはヤングを筆頭に、マレーやディアンドレ・ハンター、ジョン・コリンズ、ボグダン・ボグダノビッチ、クリント・カペラ、サディーク・ベイ、オニエカ・オコング、ジェイレン・ジョンソンという今プレーオフでローテーション入りしていた選手が来季も契約下。来季に向けてスナイダーHCの下で戦力強化とともに、ケミストリーを構築していくことが課題となる。

 そんななか、ヤングはシーズン後にスナイダーと話した内容を明かしていた。

「僕はスリーを打つことにもっとフォーカスしていく。(クインは)僕たちへもっと多くのスリーを打つことを好んでいる。いいショットを打っていく、そして僕のスリーがどれだけ必要になってくるのかを確認しているところなんだ」
  スナイダーは昨季まで8年間ジャズで指揮を執り、ドノバン・ミッチェル(現クリーブランド・キャバリアーズ)、ルディ・ゴベア(現ミネソタ・ティンバーウルブズ)、ジョー・イングルズ(現ミルウォーキー・バックス)らを中心にプレーオフ常連チームを形成。

 スナイダーがジャズで指揮を執った最後のシーズン、チームはリーグ2位の平均40.3本の3ポイントを放ち、同2位の14.5本をヒット。成功率でもリーグ11位の36.0%と、長距離砲を多用してきた。一方、今季のホークスの3ポイント試投数はリーグ28位の平均30.5本、スナイダーHCの就任後も平均30.9本にとどまっている。

 そのため、来季はオフェンスで3ポイントを重視していくことが予想される。ヤングはリーグ屈指のシュート力の持ち主だけに、この男がアグレッシブにシュートを打つことで相手ディフェンスへダメージを与えることができるだろう。

 ただ、チームにはヤング以外にもボグダノビッチやベイ、マレー、ハンターといったシューター陣がいることも見逃せない。プレーオフでショット不振に終わったヤングの復調とともに、彼らのシュート力も最大限に生かした戦術を組み込んで、来季の逆襲へ繋げたいところだ。

文●秋山裕之(フリーライター)

【PHOTO】NBA最強の選手は誰だ?識者8人が選んだ21世紀の「ベストプレーヤートップ10」を厳選ショットで紹介!
 
   

ランキング(スポーツ)

ジャンル