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邦人退避のスーダン「 現地スタッフから、ごめんね、こんな国になって、と…」国連WFP日本人スタッフが堀潤「8bitNews」で語る

TOKYO HEADLINE

 ジャーナリストの堀潤氏が主宰するニュースメディア「8bitNews」の公式YouTubeにて1日、国連WFPスーダン事務所の日本人スタッフによるインタビューを配信。危機にあるスーダンの現状と必要な支援について語られた。

 同チャンネルの月刊国連WFPシリーズの最新回は「スーダン危機 国連WFP日本人職員が語った現場からのSOS」。 

 WFP国連世界食糧計画スーダン事務所 ジェンダー・受益者保護官の並木愛さんは突然の退避だったと振り返り「スーダンでは4月15日に戦闘が急に勃発しまして、131万人以上の方が家を追われました。具体的には、国内の避難民が100万人以上、国外に脱出した人が31万人以上に上っています。また、戦闘が始まった結果、これまでずっと続けてきたWFPの支援オペレーションというのも一時停止に追い込まれました」と現状を説明。食料をはじめとする緊急支援を1日でも早く再開しようとしていると語った。

 一方で、現地の活動者が、栄養強化食品を供給していた唯一の工場が燃えてしまい供給がストップしていると言い「次の3カ月分の13万5000人分の子どもに渡す予定だった栄養強化食品が渡せなくなってしまった」と明かし、緊急の食糧支援の必要を訴えた。

 今回の戦闘勃発以前から、多くの課題を抱え厳しい状況にあったというスーダン。

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 今回、緊急退避することになった際に現地スタッフから「ごめんね、こんな国になってしまって、と言われた」と振り返った並木さん。「スーダンの人々にはプライドを捨てないでほしい。スーダン人がモチベーションを持って自分たちで自立していけるよう、これからも力になりたい」と力強く語り、近日中に現地に戻る予定と語った。

 続いて登場した同レジリエンス担当の野副パーソンズ美緒さんは、長期的な視点に立った復興支援の重要性について説明。
 
 スーダンでのレジリエンスとしては、灌漑施設や農園など、その地方で必要とされる公共資本をともに作る支援、ポストハーベストロス(収穫後のロスを減らす)支援、環境政策支援といった3つの柱で行っているといい「よく“魚を与えるのではなく、魚の釣り方を教える”という言われ方があるが、社会の基礎体力をつけるような活動をしています」と解説し、長期的に関心を持ってほしいと訴えた。

 緊急支援と、長期的な視野に立ったレジリエンス、双方の支援の重要性を伝えた2人。堀氏も「邦人が退避することで珍しく、地域のことが取り上げられましたが、だからこそこの国の状況に目を向け続けてほしいというメッセージを皆さんどう受け止められたでしょうか」と問いかけた。

 堀氏が企画するスーダン写真展は恵比寿弘重ギャラリー、両国ピクトリコギャラリーにて6月6日から11日まで開催。

 
   

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