


☆WEBマガジン「よかん日和」イモトのコラムより(※一部抜粋)
コロナ禍にイモトが立ち上げたWEBマガジン「よかん日和」では、出産後、「母子手帳」というタイトルのコラムで、母となった自分の思いを綴っている。
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その時、会ってすぐ渡されたのが、母が使っていた36年前の母子手帳だ。相当年期の入ったもので、歴史を感じ、思いを馳せ、なぜだか泣きそうになった。
きっと、産後直後のマタニティーブルーのせいだ。来て早々、号泣するのも恥ずかしいので、どうにかこうにか耐えた。
自分が思い出せる最初の記憶は、3、4歳くらいからなので、それまでの自分自身がどうだったか、この母子手帳を読んではじめて、そうだったんだと思える。
わたしは一切覚えてないが、文章から母の苦労も伝わってくる。
結構、わたしゃ良いお姉ちゃんと思っていたが、勘違いみたいだ。
そして、しきりに綴ってある「耳をかまわないと眠れない」これは、まさかの36歳になった今も続いている。なぜが、眠くなると耳をさわる癖があるのだが、赤子のときから続いていたなんて驚きである。

なんとなくの平均はあっても、正解も不正解もないわけなので、自分のペースでやっていくしかないのだと改めて感じた。
そして、いつの日か、息子が大きくなり、父になる日がきたら、かっこよく母子手帳を渡す母になりたいもんだ。
断捨離が得意なわたしではあるが、そのときまで、しっかり記録し、大事に大事にしようと思います。