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巨人・坂本勇人は飛距離が落ちていない?「20本塁打クリアできる」の声が

週刊ベースボールONLINE

5月から打撃が上昇



今年で35歳を迎える坂本だが、まだまだチームに欠かせない存在だ

 交流戦は順位が大幅に変わる可能性がある。セ・リーグは、首位を快走する阪神に残りの5球団はこれ以上の差をつけられるわけにはいかない。巨人は交流戦6試合を終えて3勝3敗。残り12試合は勝ち続けて貯金を増やしたい。

 その中で、攻守のキーマンになるのが坂本勇人だ。オープン戦は14試合出場で打率.111、0本塁打、2打点。開幕後も22打席連続無安打と状態が上がらず、スタメン落ちも経験した。4月終了時点では打率.186と限界がささやかれたが、名球会入りした百戦錬磨の選手はきっちり立て直した。5月は23試合出場で月間打率.287、4本塁打、13打点。前人未到の金字塔も達成した。

 5月31日のロッテ戦(ZOZOマリン)で、遊撃で史上初の通算2000試合出場を記録。新人の07年9月2日横浜(現DeNA)戦からプロ17年目で到達した。守備の負担が大きい遊撃で大記録達成は大きな価値がある。坂本はこの試合で、5回に昨年までの同僚だった左腕・C.C.メルセデスのスライダーを左中間に運ぶ7号ソロを放って節目に花を添えた。

打撃フォームの崩れを修正


 今年で35歳を迎える。昨季は度重なる故障の影響で83試合出場にとどまり、シーズン規定打席到達が14年連続でストップ。打率.286、5本塁打、33打点の成績で、「打球が飛ばなくなっている」、「スイングスピードが落ちている」と衰えを指摘する声があった。だが、長打力低下の懸念を払拭するように、今季は50試合出場で7本塁打。シーズン20本塁打を超えるペースでアーチを積み重ねている。

 他球団のスコアラーは、こう分析する。

「飛距離が落ちているようには感じませんね。昨年はコンディションが万全でなかった部分が大きく影響していたと思います。今年も最初は打撃フォームが崩れていたけど、修正してからは直球をきっちりはじき返している。中距離打者だけど、変化球に泳ぎながらもスタンドに運ぶ技術がある。厄介な選手であることは変わりません」

ミスショットも減少



打撃も徐々に復調。鋭いスイングを見せ始めている

 大久保博元一軍打撃チーフコーチも、5月下旬に週刊ベールボールのコラムで坂本の復活に太鼓判を押している。

「明らかに状態が上がってきたのが、坂本(坂本勇人)です。4月28日の広島戦(東京ドーム)の試合から徐々に打撃内容が良くなってきました。5月11日のDeNA戦(新潟)では二塁打2本で通算422本目を放っています。あの王(王貞治、ソフトバンク会長)さんに並びましたね。本当に巨人の歴史をつくってきた男です。ただでは終わらない。名球会の選手ですから。ただ、状態が上がる前、勇人はもう一度、自分の打撃を見直し、しっかりと練習を続けていました。『やり始めたな』と思いながら、その姿を見ていましたが、やはり状態が上がってきたな、と感じています」

「ミスショットも減り、四球を選ぶ数も増えてきました。三番に入り、まだ得点圏打率は1割台ですが、徐々に上がっていくと思います。打率3割台の和真(岡本和真)もまだまだ好調を維持しています。ここで勇人も上がってきたので、打線がつながっていくのではと思っています。そして何より、もがいている勇人を若手が見ています。それがこれから先いい方向に向いていくはずです」

 現在通算273本塁打をマーク。球界を代表する名遊撃手として活躍した松井稼頭央(現西武監督)が日米通算233本塁打を記録したことを考えると、坂本の凄みが伝わってくる。今年は同世代の「88年世代」は宮崎敏郎(DeNA)、秋山翔吾(広島)が、ハイアベレージで輝きを放っている。坂本も刺激を受けているだろう。3年ぶりのリーグ優勝に向け、攻守でチームを支える。

写真=BBM
 
   

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