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『らんまん』浜辺美波の美しくも愛されるヒロイン像 深紅のドレス姿に見惚れる

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『らんまん』写真提供=NHK

 連続テレビ小説『らんまん』(NHK総合)の第9週となる「ヒルムシロ」が放送された。

参考:明日の第46話では、万太郎(神木隆之介)が大畑(奥田瑛二)にお願い

 万太郎(神木隆之介)は植物図鑑の作成に向けて確かな歩みを進める。図鑑につながる第一歩として目指した植物学の雑誌は、なんと学会誌として発刊できることに。植物学者としては順風満帆な滑り出しである一方で、寿恵子(浜辺美波)への恋心が万太郎を悩ませていた。

 寿恵子は和菓子屋「白梅堂」の一人娘。東京編では、清楚なたたずまいと裏腹にオタク気質であることも判明し、視聴者を大いに沸かせている。『里見八犬伝』の熱烈なファンである寿恵子は、部屋で本のページをめくり「尊い!馬琴先生、天才過ぎる!」と悶絶することも。それまで「ザ・ヒロイン」として描かれてきた寿恵子の知られざる姿が明るみになり、一気に愛されるキャラクターとなった。

 そんな寿恵子の魅力がさらに大きく開花したのが第9週だった。かつて万太郎に美しいボタンの花を描いてもらった寿恵子は、『里見八犬伝』に登場する八犬士に牡丹の形の痣があることになぞらえて「ボタンを授けられた者は見知らぬ旅に出るんです」「誘ってもらったことがあって……私でいいならやってみたい。見たこともない世界に飛び込んでみたい」と口にしていた。

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 このエピソード通り、寿恵子が見知らぬ世界に旅に出る日がやってきた。明るく好奇心旺盛で行動力もあり、何より自分の好きなものをはっきりとわかっている寿恵子が、とうとう自らの意思で母親を説得し「鹿鳴館」の世界に飛び込んでいくのだ。クララ先生(アナンダ・ジェイコブズ)のダンスに魅了された寿恵子はキラキラと輝く瞳で自らの着物の帯を解いてドレスの採寸をしてもらう。寿恵子は、こうした“自分らしさ”を発露できる堂々としたところが魅力だ。しかも自分の意思を通す姿がここまでチャーミングに表現されているのは、紛れもなく浜辺美波が演じているからこそ。意志の強さと奥ゆかしさの塩梅が、浜辺の表現の妙なのだ。

 しつらえてもらった深紅のドレス姿で室内演奏会に参加する寿恵子はあまりに美しい。寿恵子を前にして「きれいじゃ」以外の言葉が見つからなくなってしまった万太郎の気持が手に取るようによくわかる。和装でも「白梅堂」の看板娘としてかわいさを発揮していた浜辺が、洋装姿で登場し、新鮮な魅力を見せていることにも注目したい。まるでおとぎ話の世界のような美しいドレス姿で万太郎と偶然出会うことになった寿恵子を、浜辺は素直でまっすぐな芝居で届ける。こんなに美しく着飾っているのに自分の心はいっさい飾ることがない寿恵子がなおさら美しい。そのドレスの中には等身大の寿恵子がいるのだということも万太郎をはじめ、視聴者の心をより惹きつけただろう。寿恵子のドレス姿にはSNS上に「ドレスの寿恵子がお人形さんみたい」、「日本髪に洋装というのが、またいい」の声が上がっていた。

 万太郎は室内演奏会で植物学雑誌の作成の許可を得たものの恋煩いになり、すっかり意気消沈してしまう。なにしろ万太郎の言葉を借りれば寿恵子が実業家の高藤(伊礼彼方)に「抱えられてイチャコラ」するところを見てしまったのだから。寿恵子は決して高藤と仲良くしてはいなかったものの、それでも気にかけている万太郎がかわいらしい。その後、長屋の女性たちに恋の手ほどきを受けた万太郎は「勝ちます!」と力強く勝利宣言をする。輝く瞳に意欲を燃やし、万太郎の恋は再び動き始めた。植物学研究を極め、寿恵子と結ばれるロマンチックな展開を心待ちにしたい。

(文=Nana Numoto)

 
   

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