
お笑い界の禁煙にまつわる話をしよう。
野性爆弾のくっきー!はある時、千原ジュニアと飲んでいた。
「喋ることなくて。ジュニアさんと対面に座ってて、で、なんとなくノリで『タバコやめたいんですよ』って言うたら『あ、ホンマか。やめさせたるわ』。『え、どうやってやめるんですか』って聞いたら、拳突き出して『俺と約束や』って言われてんか」
と苦笑いする。そんなくさいセリフを言われたくっきー!は、
「俺、もう耳真っ赤になって『ウスッ!』って言って、拳合わせて。5分後、便所でタバコ吸ってた。うまかったなぁ、あの時のタバコ。いちばんうまかったかも。ジュニアさんに隠れて吸うタバコ、いちばんうまかった」
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ちゃっかりネタにしているのだった。
実はジュニアのこの発言には、モデルとなった師匠がいる。太平サブローだ。陣内智則がサブローとご飯を食べていた時のやりとりを紹介しよう。
「師匠、どうやってやめはったんですか。やめ方、わからないんですよ」
「簡単や。親友や尊敬する人と約束すんねん。『俺、やめる』って親友であったり、尊敬する人であったり。そういう、絶対に裏切れないって人と約束すんねん。で、タバコ持つねん。持つねんけど『こんなことで俺は、あいつのことを裏切んのか』って思ったら、吸われへん」
さっそく陣内は「じゃあ師匠、俺もやめますから」と伝えたものの、サブローがトイレに行っている間にタバコを吸ってしまい、戻って来たサブローに「おのれ、ゴラァ!」と怒鳴られたのだった。