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「EU離脱は成功」と考えるイギリス人は9% 国民投票の記憶も薄れる

NewSphere


 世論調査会社が行った調査で、欧州連合(EU)離脱は正しかったと考えるイギリス人が過去最低になったことがわかった。経済のパフォーマンスがこのところ低迷しているイギリスでは、ブレグジットのかじ取りへの不満も高まっている。一方で、2016年の離脱を問う国民投票の記憶も次第に薄れつつあるようだ。

◆間違いだった……認める離脱派も増加
 5月17日と18日に行われた世論調査会社ユーガブの調査によれば、離脱の選択は「正しかった」としたイギリス人は31%で、過去最低水準となった。「間違っていた」と答えた人は56%で、2022年11月と並ぶ最高値を記録した。

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 国民投票で離脱に投票した人のなかでも、「正しかった」と答えた人は65%に低下し、これまでで最も低い水準となっている。同時に、「間違っていた」と答えた離脱派は22%で、過去最高となった。

 これまでのところ、離脱はどちらかと言えば成功か失敗かという質問に対し、62%のイギリス人が「失敗」と回答。「成功」としたのは9%ほどだった。

 2016年に残留に投票した人々は、圧倒的に離脱が失敗だと考えている(89%)。一方、離脱派では意見が分かれ、37%が「どちらかと言えば失敗」、35%は「どちらでもない」とした。「どちらかと言えば成功」としたのは20%のみだった。

◆悪いのは与党? 誰がやってもダメだった説も……
 EUからの離脱を訴えたブレグジット党の元党首で、欧州懐疑派の主要人物であるナイジェル・ファラージ氏は、5月上旬のBBCの番組で、イギリスは離脱による経済的恩恵を受けておらず、ブレグジットは失敗だと発言。与党保守党にはひどく失望させられたとも述べた。(米政治専門サイト『ポリティコ』)

 ファラージ氏同様、今回の調査でブレグジットは失敗だったとする離脱派は、その原因が保守党にあるとしている。成功する可能性はあったが、現政権と以前の政権(またはどちらか)が実施したことで、ブレグジットが失敗したと75%が回答していた。

 一方、ブレグジットを失敗としたイギリス人の多くが、失敗は最初から運命づけられていたと考えている。56%が「ブレグジットは常に失敗になるはずで、どの政府がやってもうまくいかなかった」と回答。もっとも全体の72%が、現政権はブレグジットの対応が下手だとしている。

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