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市川猿之助出演映画の公開延期で「作品に罪なし」の声も… 識者が「判断間違ってない」と考える理由

J-CASTニュース

2023年6月16日に予定されていた映画「緊急取調室 THE FINAL」の公開延期が1日、発表された。延期の理由については「総合的な判断」とされている。同作には5月18日に自宅で意識がもうろうとした状態で発見され、警察から任意で事情を聞かれていると報じられている歌舞伎俳優の市川猿之助さん(47)が内閣総理大臣役で出演している。

公開延期の発表に対し、ツイッターには「作品に罪はなし、上映を」といった声が続々と上がっている。J-CASTニュースはメディアエンターテインメントを研究する同志社女子大学の影山貴彦教授に意見を求めた。

「『作品に罪はない』としても、今回の判断は間違っていない」

6月2日の取材に対し、影山氏は「作品に罪はない」というのは大前提であり、これまでの例の中には公開延期や公開取りやめが過剰な判断だったと思われる場合はあるとしつつも、今回に関してはその判断は決して過剰ではないとの考えを示した。

「現在、市川猿之助さんの処遇が全く未定の状況であり、今後、事態の重大性が判明していくという展開になる可能性が十分に考えられる状況ですから、『作品に罪はない』としても、公開延期という判断は間違っていないと思います。状況の重大性が低いことが確定している状況とは違う点が大きいでしょう」

ただ、影山氏は配給会社によっては公開を目指す場合もあると指摘する。

「『緊急取調室 THE FINAL』の配給は東宝ですが、これが東映だったら……とは考えてしまいますね。東映は基本的に何とかして公開にこぎつけようとする傾向が強い会社として知られているからです。猿之助さんの処遇が全くもって未定という点は重くのしかかってくるでしょうが、今回の公開延期とは違う判断をする可能性はあるかもしれません」

「最終的な判断は配給の担当者の『肌感覚』によると言える状況です」

最後に、影山氏は「作品に罪はない」という点を再度強調した上で、それでも、全体的に見れば公開延期などになることが多い理由を説明した。

「この手の問題の解決が、騒動が起きる度に難航するのは、数学でいうところの『公式』が存在せず、案件ごとにその都度『解』を探していかなければならないからです。しかも、最終的な判断は配給の担当者の『肌感覚』によると言える状況です。生身の人間が演者として、そして作り手として関わっている以上、『何か起きたら公開延期』という、より無難な方に行きがちなのかもしれません」

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(J-CASTニュース編集部 坂下朋永)

 
   

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