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iKONが事務所移籍後初の東京公演を開催「愛してると言っても過言ではないです」<ライブリポート>

WEBザテレビジョン

韓国の6人組ボーイズグループ・iKON(アイコン)が、5月26日に東京ガーデンシアターでワンマンライブ『iKON WORLD TOUR [TAKE OFF] 』を開催した。

iKONは2022年に契約期間満了により、メンバー全員が韓国の大手事務所・YGエンターテインメントとの契約を終了し、2023年からは143エンターテインメントに所属。今回のライブは、彼らの新たな門出となるワールドツアーの東京公演として行われた。

■宇宙服を思わせるシルバーの衣装でメンバーが登場

大勢のiKONIC(iKONのファン)が詰めかけ超満員となった会場に、宇宙空間に旅立つようなイメージのオープニングVTRから爆音が鳴り響き、ステージにJAY、BOBBY、SONG、DK、JU-NE、CHANが登場。iKONICがKONBAT(コンバット)と呼ばれるペンライトを掲げ大歓声を上げる中、5月にリリースしたばかりの新曲「Tantara」でライブがスタート。

宇宙服を想起させるシルバーを基調とした衣装の6人は、赤いマイクを持ち、バックダンサー、生バンドの演奏とともにアグレッシブなパフォーマンスを見せる。無数のレーザーが飛び交うステージで「Sinosijak」を披露した彼らは、「At Ease」でセンターステージに飛び出し、歌とラップでガンガンに攻め立てた。

どのグループでも事務所の移籍というのはかなり大きな出来事。当然、メンバーもさまざまな選択肢があったことだろう。だが6人は誰も欠けることなくiKONとしての活動を選んだのである。その決意と気合いが、6人の熱いパフォーマンスからひしひしと伝わってきた。彼らのパワーに負けじと、iKONICも強烈な歓声で応戦し、ライブ冒頭から会場はすさまじい盛り上がりとなった。

■パフォーマンスの雰囲気とは一変したゆるいトークも!

彼らは「DRAGON」でバキバキに会場をアゲ、「KILLING ME」で切なさを表現。さらに「RHYTHM TA」でB-BOY感を見せ、「BLING BLING」をドープに決めた。

変幻自在の表現力の高さは、さすが百戦錬磨のグループといったところ。その一方でMCになると、6人はかなりフランクな雰囲気で冗談を飛ばし合う。メンバー同士でじゃれあい、ファンとも親しげにコミュニケーションしていくのだ。パワフルなパフォーマンスと楽しげな空気感が地続きで、全てが自然体なところがiKONの魅力に思えた。


■ライブ中盤戦はメンバーの個性が際立つソロコーナー

ライブに戻って投下されたのは、大ヒットナンバー「LOVE SCENARIO」。メンバーとファンが一体となって大合唱を繰り広げる光景はかなり感動的だ。続いてライブの勢いをさらに高めるように「BUT YOU」を披露。印象的なシンセサウンドと繊細なメロディーラインにエモさをかき立てられる。そして、5月に発売されたニューアルバム『TAKE OFF』のオープニングを飾る「U」が歌唱され、ディスコテイストの明るいアップチューンで会場はビッグパーティー状態となった。

BOBBYとCHANのユニークなMCを挟み、ライブ中盤戦はメンバーのソロコーナーに突入。JAYがリアーナの「Love On The Brain」を伸びやかなボーカルで歌い、DKは「Kiss Me」でセクシーさ全開のパフォーマンスを披露。JU-NEはギターを弾きながら「Want You Back」を歌唱し、SONGは赤ラメのジャケットでトロットナンバー「FIGHTING」を“ウラチャチャチャ”とノリノリでパフォーマンスした。

VTRを挟んでからのライブ後半戦は、「WHY WHY WHY」と「Like A Movie」のメドレーからスタート。6人はスタンドマイクを使って切ないメロディーを歌唱し、ボーカル力の高さをしっかりと見せる。ミディアムチューン「GOODBYE ROAD」で観客と一緒に手を振り、温かい空間を作っていった。

気付けばライブもいよいよラストスパート。「WHAT’S WRONG」で観客とコール&レスポンスを繰り広げると、「DUMB & DUMBER」では“ラララ〜”と大合唱。花火とレーザーが交差する中「B-DAY」では激しいラップとボーカルで攻めたて、会場をさらにブチアゲていった。そして最後の曲は「FREEDOM」。スピード感たっぷりのロックチューンで、メンバーも観客もクレイジーに盛り上がる。銀テープが噴射し、会場のボルテージが最高潮となってライブは終了した。

しかし、まだまだ燃えたぎるiKONICのアンコールの声は止まらない。さらに、iKONICからメンバーへのサプライズで、全観客が「LOVE SCENARIO」を大合唱。メンバーがステージに戻ると、BOBBYは「ありがとうございます。感動しました!」と感謝を伝えた。ステージセットの階段に座ったメンバーは、ミディアムナンバー「Driving Slowly」を披露し、心地いい歌声を観客に届けた。

■BOBBY「オレたちの大変な現実から、いつも皆さんが助けてくれてます」

最後のMCタイムでは、メンバーそれぞれがライブの感想を語っていくことに。JU-NEは「あっという間に最後のコメント時間になりました。個人的に今日すごく楽しかったです。日本のファンの皆さんと一緒に、歌ったり踊ったり楽しい時間を過ごせました。全てめちゃくちゃ楽しかったし、癒やされる時間でした。愛してると言っても過言ではないです!」と語ったあと、スピッツの「チェリー」のサビをiKONICと合唱した。

DKは「久しぶりに皆さんと会えて、とても気分がいいです。今日もたくさん来てくれてありがとうございます。2階、3階の皆さんアンニョン! ほんとにほんとに会いたかったです。今日、たくさん来てくれてありがとうございます!」と、ファンとの再会の喜びを何度も口にした。

JAYは「今日、皆さんと会えてほんとにうれしいです。いつも言ってるけど、皆さんがいるから僕たちがいるし、僕たち6人、一人も抜けずに一緒にいることができたと思います。ほんとに感謝しています。これからもよろしくね」と、iKONICの支えのおかげでiKONが継続できたという感謝の言葉を語った。

SONGは「今日は、ほんとにあっという間でした。いろいろ変化の中、久しぶりのコンサートなのに、僕たちを忘れずに来てくださってほんとにありがとうございます。これからも頑張るiKONになりますので、皆さん、応援よろしくお願いします」と、まだまだ頑張り続ける姿を見せるという約束を声にした。

CHANは「僕も今日ほんとに楽しかったよ〜。僕たちの事務所は変わったけど、こんなにたくさん愛をもらって僕はほんとに幸せな人です。いつもありがとうございます。これからもよろしくお願いします」と、ファンからの愛情の喜びをストレートに表現した。

BOBBYは「メンバーたちが、オレの心から言いたいことを全部言ってくれました。いつも僕は、“助かります”って言ってるけど、それは冗談じゃないんです。オレたちの大変な現実から、いつも皆さんが助けてくれてます。ほんとにほんとにありがとうございます。助かります。皆さんがいて、ほんとに幸せです。ずっと助けてくださいね」と、iKONICの熱いサポートへの感謝を口にした。

MCで感動的な空気に包まれたが、iKONのアンコールはこのままでは終わらない。BOBBYが「めちゃくちゃにいこうぜ!」と声を上げ、「B-DAY」でハードに盛り上がると、「RHYTHM TA」ではメンバーがステージを降りて自由に動き回り、観客と同じ目線でライブを楽しむ。JAYが「皆さんの声が聴きたいです!」と叫ぶと、iKONICがメインボーカルとなって「LOVE SCENARIO」を歌唱。ここで、はしゃぎまくったJAYのズボンが破れるハプニングが発生し、交換に走ることとなった。

空いた時間を無駄にすることなく、急きょSONGがソロ曲「FIGHTING」を歌唱し会場は大盛り上がり。2番の始まるタイミングでステージに戻ったJAYが、そのまま続きを歌うとさらに大きな歓声が沸き起こった。ヒートアップするアンコールのラストのナンバーは新曲「Tantara」。メンバー、バンド、ダンサー、iKONICが一体となってガンガンにブチアガり、まさに大団円でライブはフィニッシュとなった。

正直、環境の変化でiKONはどうなってしまうのかという若干の不安な気持ちはあった。だがしかし、実際にライブを見るとそんな心配は全く必要がなかったことを痛感させられた。むしろ、以前よりもパワーアップしたiKONの底力を存分に体感できた。iKONとiKONICの太い絆から生まれる、問答無用の熱さと楽しさが詰まったライブだった。

取材・文=土屋恵介

■『iKON WORLD TOUR [TAKE OFF]』2023年5月26日 東京公演セットリスト
【セットリスト】
1.Tantara
2.SINOSIJAK
3.AT EASE
4.Dragon(THE PROOF Ver)
5.KILLING ME
6.RHYTHM TA
7.BLING BLING
8.LOVE SCENARIO
9.BUT YOU
10.U
11.Love on the brain(JAY)
12.KISS ME(DK)
13.WANT YOU BACK(JU-NE)
14.FIGHTING(SONG)
15.Why Why Why+like a movie
16.GOODBYE ROAD
17.WHAT’S WRONG?
18.DUMB & DUMBER
19.B-DAY
20.FREEDOM
<アンコール>
21.Driving slowly
22.B-DAY
23.RHYTHM TA
24.LOVE SCENARIO
25.Tantara
 
   

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