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変わらないみつみと、変わってしまった志摩 夏休み明けにリセットされた関係が切ない<スキップとローファー>

WEBザテレビジョン

田舎から上京してきた天然な女子高生みつみの青春が描かれるTVアニメ「スキップとローファー」(毎週火曜夜11:00-11:30/TOKYO MXほか)。5月30日(火)に放送の第9話では、志摩の夏休み明けの変化にみつみが気づく。(以下、ネタバレを含みます)

■みつみの帰省で見えてくる変わらない安心感

TVアニメ「スキップとローファー」は、2018年から講談社の月刊漫画雑誌「月刊アフタヌーン」にて連載中の、高松美咲によるスクールライフ・コメディが原作。田舎から上京してきた、勉強はできるけど、距離感が独特でちょっとズレてる女子高生の“みつみ”こと岩倉美津未(CV:黒沢ともよ)が、個性豊かなクラスメイトたちに影響を与えていく様が描かれる。

先週の放送で、子役時代から因縁のある梨々華(CV:寿美菜子)に「自分だけ楽しく高校生活やれると思わないで」と釘を刺された志摩(CV:江越彬紀)。第8話では、そんなこともつゆ知らず帰省先で夏休みを満喫したみつみが新学期を迎え、志摩のちょっとした変化に気づく。

前半に描かれるのは、みつみの視点から見た地元・石川県の美しい風景だ。朝早起きして東京のマンションを出て、飛行機に乗って帰省するみつみ。その過程までがじっくり丁寧に描かれることで、彼女のドキドキと弾む気持ちが画面越しに伝わってくる。

東京風を吹かしながらみつみが空港に降り立った瞬間、そこには以前と変わらぬ景色が広がっていた。緑に囲まれた車道、高い建物が少ない分広く見える空、自分と同じ方言を喋る家族。地元から離れてからまだ4ヶ月しか経っていないが、その一つひとつがみつみの心を安心させる。

地元の人たちもみつみの帰りを楽しみに待っていた。家に帰ると、家族がみつみのためにお昼ご飯を準備中。おばあちゃんがわざわざ炊いてくれた赤飯に、お父さんとお母さんがはりきって用意してくれた鯛の塩焼きやお刺身。まるでお祝い事のようなメニューに、みつみを歓迎する家族の気持ちが詰まっている。

お昼を食べながら甲子園を見て、妹や弟とちょっとお昼寝。そんな家族との時間を過ごしたら、夜は地元の友達と海辺で花火に興じる。その中で感じる“変わらなさ”に安心していたのはみつみだけじゃない。家族や友達もまた、東京に行ってもちっとも変わらないみつみの姿にホッとするのだ。それは、みつみが変わらないでいられる環境が東京にあるということ。改めてみつみはありのままの自分を受け止めてくれる志摩たちに感謝の気持ちを抱く。

■リセットされた?志摩とみつみの関係

そして、新学期。海で遊びこんがり日焼けしたみつみはホームシックも克服して、ウキウキと学校に向かう。道中に志摩と出会い、二人は一緒に通学。その時点から何やら志摩の様子がおかしかった。

高校生の夏休みはおよそ1ヶ月。短いようで長いその期間に、変わる人は変わる。みつみの地元の親友・ふみちゃん(CV:諸星すみれ)も以前話していた好きな人と付き合うことになり、少しだけ大人になった。学校に行くと同じように少しだけ変化したクラスメイトがいて、みつみはそれを敏感に察知するのだった。

特に気になるのが、明らかに元気のない志摩の様子。演劇部の兼近(CV:木村良平)から文化祭で披露する演劇の台本を「読んで感想を聞かせてほしい」と渡された志摩は、笑顔で拒否する。

その笑顔は志摩が他人をシャットアウトするために使う仮面だ。自分とまっすぐ向き合ってくれるみつみと出会ってから、少しずつその仮面は剥がれていったはずなのに、また以前のように戻っている。やはり梨々華の言葉が原因なのだろう。志摩はみつみに対してもなるべく深く関わらぬよう、距離を取る。動物園デートでググッと近づいた二人の関係がリセットされたみたいで切ない。

■文化祭が志摩の転機になるか?

だけど、みつみは諦めなかった。生徒会が終わり、遠くに志摩の姿を捉えたみつみは彼の元に走り出す。ただただ、みつみは志摩にお土産を渡し、これから始まる文化祭にわくわくする気持ちを伝えたかった。

みつみたちが通うつばめ西高校では、毎年大規模な文化祭が開催される。飲食店やおばけ屋敷、演劇など催し物が満載で、生徒会の一員として文化祭の説明会に参加したみつみはテンションが上がる。一方で、志摩はローテンション。文化祭というイベントを純粋に楽しむみつみや兼近を眩しく思いながらも、自分にはその資格がないと感じていた。

そんな志摩にみつみは「志摩くん元気ないから3つあげる」とお土産を渡す。変わらないみつみと、ある意味で変わってしまった志摩。その切なさを乗せ、文化祭に向けた準備が始まる。

第9話の放送後、SNSでは「田舎でのゆったりした夏休みの描写に癒やされる」「志摩くんとの距離を感じてもまた明日と自分から近づいていけるみつみが好き」「志摩くん…文化祭が転機になりそう」というコメントが上がった。

■文/苫とり子
 
   

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