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是枝監督が見出した子役 黒川想矢&柊木陽太が見せるみずみずしい演技 「怪物」本編映像

映画スクエア

 2023年6月2日より劇場公開される、是枝裕和監督と脚本家・坂元裕二の初タッグ作となる映画「怪物」から、物語の核を担う2人の少年である麦野湊(黒川想矢)と星川依里(柊木陽太)の日常を捉えたシーンの、本編映像が公開された。

 道中に咲いている花の名前を口にしながら歩く依里に、「お母さんが、男の子は花の名前知らない方がモテるって」と言い放つ湊。そんな湊の言葉など気にもとめない様子の依里は、躊躇せず暗いトンネルに入っていく。対して、トンネルの手前で思わず立ち止まる湊。余裕そうにうなり笛を鳴らしながら「暗いの怖がる男はモテないよ」と依里に言われた湊は、トンネルで待つ依里に駆け寄る。スマホのライトを頼りに暗いトンネルを抜けた先にあったのは廃線跡で、廃車となった電車の車両が横たわっていた。絶好の秘密基地を手に入れた二人は、小学5年生らしく楽しむ。

 オーディションで是枝監督が見出した黒川想矢と柊木陽太の2人は、それぞれドラマを中心に作品への出演経験はあるものの、映画に出演するのは本作が初めてとなる。是枝監督は「黒川くんは非常に繊細で、役柄への感情的なアプローチから入るタイプ。一方の柊木くんは、頭の中で写真を撮るようにして台詞を覚えるらしく、状況が変わっても同じようにお芝居ができる。全然違うタイプのふたりでしたが、うまい組み合わせになりましたね」と、2人の子役の演技へのアプローチ方法の違いを明かしている。

 「怪物」は、「万引き家族」などの是枝裕和監督と「花束みたいな恋をした」などの脚本家・坂元裕二がタッグを組んだ作品。よくある子供同士のケンカに見えた出来事。彼らの食い違う主張は次第に大人や社会、メディアを巻き込み、大ごとになっていく。そしてある嵐の朝、子供たちが忽然と姿を消す。音楽を坂本龍一が担当。出演は、安藤サクラ、永山瑛太、田中裕子らに加え、黒川想矢と柊木陽太が2人の少年を演じる。ほかに、高畑充希、角田晃広、中村獅童らが顔をそろえる。第76回カンヌ国際映画祭では、脚本賞とクィア・パルム賞を受賞した。

【作品情報】
怪物
2023年6月2日(金)、TOHOシネマズ 日比谷    他 全国ロードショー
配給:東宝 ギャガ
©2023「怪物」製作委員会

 
   

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