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「ただただ悔しい」ファイナル進出をかけた大一番で大敗を喫したセルティックス「自分たちのゲームができなかった」<DUNKSHOOT>

THE DIGEST

 2年連続のNBAファイナル進出を目指した今季のボストン・セルティックスは、ジェイソン・テイタム、ジェイレン・ブラウンという両輪にマーカス・スマート、アル・ホーフォード、ロバート・ウィリアムズ三世、デリック・ホワイト、グラント・ウィリアムズというコアメンバーに堅実な司令塔マルコム・ブログドンを加え、リーグ最高級の豪華戦力を有していた。

 レギュラーシーズンをイースタン・カンファレンス2位の57勝25敗(勝率69.5%)で終えると、プレーオフでは1回戦でアトランタ・ホークスを4勝2敗、カンファレンス準決勝ではフィラデルフィア・セブンティシクサーズに2勝3敗と先に王手をかけられるも、そこから2連勝を飾り、シリーズ4勝3敗で制した。

 昨年と同じカードとなったカンファレンス・ファイナルでは、マイアミ・ヒートに3連敗を喫したが、第4戦から3連勝で逆王手をかける巻き返しを見せた。

 ところが、現地時間5月29日に行なわれた第7戦で84-103とまさかの大敗。この試合、セルティックスは序盤に5点をリードするも、第1クォーター残り3分28秒にマックス・ストゥルースの3ポイントで逆転されると、そこから一度もリードを奪うことができず、無情にもシーズン終了を迎えた。
 「ただただ悔しい。僕は自分の殻に閉じこもってしまった」と試合後に漏らしたテイタムは、第1クォーター最初のポゼッションで相手選手の足の上に着地してしまい足首を捻挫。

 セルティックスのエースは41分36秒プレーしたものの、フィールドゴール成功率38.5%(5/13)、3ポイント成功率25.0%(1/4)の14得点と不発。11リバウンドに4アシストと得点以外で貢献したが、時折痛みによって表情を歪める場面も見られた。

 チームは19得点を残したブラウンや18得点のホワイト、ウィリアムズ三世のハッスルプレーなどでヒートから主導権を奪おうと奮戦するも、最後まで流れを掴むことができなかった。

 ウィリアムズは「僕らはパンクしてしまっていた。最初から最後まで、自分たちのゲームができていなかった」と漏らし、ブログドンも「自分たちを追い詰めてしまった。誰もそこから抜け出せなかったんだ。僕らは自分たちの粘り強さ、どれほどいいチームなのかを見せることができたとは思う。けどホームで締めくくることができなかった」と話していた。
  シリーズ開幕前の下馬評はセルティックス優勢だったが、ヒート勝利に終わったシリーズの明暗を分けた要因のひとつは3ポイントだろう。シリーズで成功率43.4%、第7戦では28投中成功14本の成功率50%を残したヒートに対して、セルティックスはシリーズ全体で30.3%と不調。

 ホワイトのティップショットで劇的な勝利を飾った第6戦で今季ワーストの成功率20.0%(7/35)、第7戦でもワースト2位タイとなる21.4%(9/42)に沈んだ。

「(僕らが)ショットを落としていて、相手は決めていった。僕らは相手を止めるべく、ディフェンスで相当なプレッシャーをかけていた。でも彼らがショットを決め切ってリズムを掴んでいたのに対し、僕らは決めることができなかったんだ」(スマート)

 NBAプレーオフの7ゲームシリーズ(4戦先勝)で、3連敗スタートとなったチームは151チーム目。セルティックスは意地の3連勝を飾り、ホームで史上初の快挙を成し遂げる絶好のチャンスを手にしたものの、勝利を手にすることはできなかった。
  悔いの残る形で今季を終えたセルティックスは、テイタムにブラウン、ホーフォード、ブログドン、スマート、ホワイト、ウィリアムズ三世が来季も契約下におり、主要メンバーで今夏フリーエージェントとなるのは今季全休したダニーロ・ガリナーリ(プレーヤーオプション)とウィリアムズ(制限付き)くらい。

 今夏はロスターへ大幅なメスを入れるのではなく、1年間経験を積んだこのコアメンバーで来季を迎え、覇権争いを制するべくピンポイントの補強をしていくことが賢明だろう。

文●秋山裕之(フリーライター)

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