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長嶋茂雄監督を語ろう! 槙原寛己さんの鉄板ネタ、赤いバラが17本/『昭和ドロップ!』

週刊ベースボールONLINE

 定岡正二氏、篠塚和典氏、川口和久氏、槙原寛己氏の書籍『昭和ドロップ!』が5月2日(一部地域を除く)、ベースボール・マガジン社から発売されました。 昭和に生まれ育ち、昭和、平成に輝いた4人が、巨人、長嶋茂雄、青春の多摩川ライフなど、あのころのプロ野球を愛あり笑いありでたっぷり語り合う1冊です! これは不定期で、その内容の一部を掲載していく連載です

「ちゃんとドライフラワーにして保存してるんだろうな」(定岡)



『昭和ドロップ!』表紙

 再び定岡正二さん、篠塚和典さん、川口和久さん、さらに今回は槙原寛己さんでミスターこと、長嶋茂雄さんについて語ってもらった章の一部である。

 今回も1993年、長嶋茂雄監督2期目の話です。

(この前にいろいろあるけど、略)

篠塚 バラか(笑)。

定岡 赤いバラだ、赤いバラ(笑)。

槙原 長嶋さんは仕方なしでしょうが、そのとき、じっくりお話させてもらいました(1993年オフ、できたばかりのFA権を行使も宣言残留)。

定岡 最後はミスターが家まで来てくれて、マキの背番号と同じ17本のバラを渡したんだよね。

槙原 正確には20本です。いつの間にか17本と報道されていたんで、まあ、いいかと(笑)。

定岡 そのバラは、ちゃんとドライフラワーにして保存してるんだろうな。

槙原 それが捨てちゃったんですよ。今思うと、もったいなかったですね。『鑑定団』(テレビ番組の『開運! なんでも鑑定団』)に出してみたかったです(笑)。

定岡 バラに感激し、残留を決めたわけだね。

槙原 いえ、家にいらしたときは、もう「残ります」って伝えたあとで、話は全部終わっていたんですよ。長嶋さんも早く帰りたいなって感じで、時計ばっかり見てました。僕は「なんで来たのかな」と思っていたけど、長嶋さんは「俺がお前の家に来たことに意味がある。俺がちゃんと止めたってことにしないと、お前がこれから巨人でやりづらくなるだろ」って。さすがだな、と思いました。実際、巨人を出ることが本意じゃなかったですしね。ただ、ちょっと給料がね……。

定岡 上げたかったんだろ(笑)。

槙原 サダさん、初めてのFAの権利ですよ! なんとかしたいじゃないですか(笑)。

定岡 分かるよ。それまでジャイアンツのピッチャーの給料は抑えられていたからな。

川口 ジャイアンツだけじゃないですよ。ほかの球団も、野手は給料が上がるけど、ピッチャーはなかなか上がらなかった。どうしたってピッチャーは何年も連続で結果を出すのは難しい。1年頑張ると、次の年は今一つのことが多いですから。

槙原 今の時代は、1年勝っただけでめちゃくちゃ給料が上がりますよね。あれなら一生懸命やりますよ。夜遊びなんかしないし、オフにゴルフも絶対やらない。現役時代、僕もアメリカに行ってトレーニングしたり、ボールの回転数をチェックしたり、動作解析したり、全部やってみたかったな。もう1回やり直したいです。

川口 自分をもっと分析できただろうな。

定岡 今はすべて数字で出るから、変なコーチはいらないよな。経験論だけのコーチとかね。俺とマキはどうせコーチなんかしないから偉そうに言うけど(笑)。

槙原 それでメジャーに行けばドンと給料が上がるじゃないですか。メッツに行った千賀滉大は5年で100億円以上でしょ。すごいですよね。

定岡 マキはすぐお金の話に持っていくな(笑)。

槙原 すみません(笑)。
 
   

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