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「役者の仕事が天職だとは思えない」川口春奈が表現者であり続ける理由

東京カレンダー

2022年の春にはNHK朝ドラへの初出演を果たし、秋には主演ドラマが配信も含めて空前のヒット!

大人気女優・川口春奈さんに、知る人ぞ知る名店での“フレンチデート”を楽しんでもらった。

上質ながら堅苦し過ぎない空気感の中で見せた素顔とは?


「“奥目黒”に住んでいたことがあるので、この店には親近感が湧きます」


東京では桜が散って若葉が芽吹き始めたこの日、女優の川口春奈さんは都立大学のフレンチレストラン『Fukushima』に姿を現した。

東京カレンダーに登場するのは2022年6月号以来。約1年ぶりに再会した男性モデルに気さくに話しかけるなど、彼女はリラックスした様子ですぐ現場に溶け込んだ。

あっけらかんとした性格もあってのことだろうが、聞けば、かつてこのエリアに住んでいたというのだ。


緑豊かでゆったりした学芸大学は、かつて暮らした思い出の街


「学芸大学のあたりでした。自然にも恵まれているし、どこかゆったりとした空気が流れていて、生活しやすかった。

当時は今よりもっと若かったので、いろんなお店をめぐる余裕はなく、たこ焼き屋さん、鯛焼き屋さん、カフェとかにお気に入りの場所を見つけ、そこに足繁く通うのがお決まりのパターンでした」

長崎県五島市出身の川口さんが上京したのは中学3年生。モデルから本格的に女優業に進出した頃のことだ。

当時は不安でいっぱいだったらしい。

住む場所が変わったのに加え、芝居に取り組むようになってから仕事をともにする人の数が格段に増えた。10代なら余計に心細く感じられただろう。

だが、経験は人を逞しくする。時は流れ、川口さんは2020年のNHK大河ドラマ『麒麟がくる』では織田信長の妻・帰蝶という重要な役を託されて演じ切った。そして、2022年には『ちむどんどん』で初めての朝ドラ出演。

さらには『silent』で主演を務め、その涙の演技で視聴者を魅了。切なくも温かいラブストーリーは放送されるたびに見逃しサイトの再生記録を塗り替え、最終回の後には“#silentロス”というハッシュタグを使う人が続出。

女優としての存在感はさらにアップした。


今をときめく国民的女優に聞いた、激動の2022年とこれから


「私は役者の仕事が自分の天職だとは思えないので、うまく表現してこられたという自信がありません。

でも、昨年は朝ドラで1年かけてひとつのキャラクターに向き合うなど、今までにない経験に恵まれたので、“表現するとはなんなのか”をじっくり考えることができました。『silent』も貴重な経験でしたね。

監督はゴールデンプライムの帯ドラマを初めて手掛けた風間太樹さん。スタッフの中にはドラマ製作そのものが初めてという方もいらしたので、それぞれのシーンを撮影する前に、必ず意見が交わされたんです。

例えば、“ここはこういう風に演出したいのですが、どう思いますか?”と。自分のセリフがない場面について、考えを求められることもありました。

限られた撮影期間の中でそれをやり通すにはかなりの労力が要りましたが、結果としてものすごく綺麗な映像が生まれ、多くの人に注目していただいた。

コミュニケーションを疎かにしないことの素晴らしさを学んだんです」


30歳を前にして意識するのは、役の幅を広げる“カラダ作り”


キャリアを積み重ねて30歳が目前に迫ってきた今、プロとして関心があるのは“カラダを作ること”らしい。

「年齢を重ねれば重ねるほど演じられる役の幅が広がると思うので期待しているのですが、実際に起用していただけるかどうかは自分次第。

表現力を鍛えるのはもちろん、常にフラットなメンタルで仕事に臨めるように体力をつけておかなきゃなって思っているんです。

ちょうど今年の3月に沖縄で10キロマラソンに挑戦したところなので、せっかくなら走ることを継続したいですね……」

語尾に弱気が感じられたので、すかさず突っ込むと、川口さんはバツが悪そうな顔をして言った。

「もともと体を動かすことが好きじゃないので、目標がないと怠けちゃうんです。

沖縄では前々から大会にエントリーしていたし、スタッフと一緒だったこともあって、走らなければという使命感に燃えていましたが、そういうものがなくなってしまうと、なかなかモチベーションが上がらなくて。

旅行のように自分を甘やかすことには、いつでも前向きなんですけどね(笑)」

そして話題は、今年に入ってまとまって取れた休みを利用して旅行したという、スペインのことに。

「サッカーの試合を観戦しました。

ごはんはどこで何を食べても外すことがないし、ショッピングも楽しくて。海外にいるとついテンションが上がっちゃってやりがちなのですが、普段ならあまり選ばないデザインの洋服を衝動買いしました。

話していたら、眩しいくらいの青空が恋しくなってきたなぁ」

マラソンについて語っていた時とは違って、まるで水を得た魚のように生き生きと話す川口さん。

その屈託のない表情を見ていたら、裏表のない、本当に素直な人なんだと改めて思わされた。

だからこそ、彼女に釘付けになる。そして、「また観たい」と思わされるのだ。



■プロフィール
川口春奈 1995年生まれ、長崎県出身。2007年にファッション誌『ニコラ』でモデルデビュー。2009年にドラマ『東京DOGS』で俳優業に進出し、近年は数々の話題作で確かな存在感を示している。自身初となったフォト&スタイルブック『IAMU HARUNA』(幻冬舎)も好評発売中。

■衣装
[川口さん]トップス 121,000円、スカート 148,500円〈ともにサカイ TEL:03-6418-5977〉、イヤカフ 20,000円〈トムウッド/トムウッド プロジェクト URL:www.tomwoodproject.com/ja/〉、バッグ 146,300円〈ピエールアルディ/ピエールアルディ東京 TEL:03-6712-6809〉
[男性]スーツ 179,300円〈ヴァルディターロ ペル シップス〉、ニット 33,000円〈ジョン スメドレー〉、シューズ 88,000円〈クロケット アンド ジョーンズ/すべてシップス 渋谷店 TEL:03-3496-0481〉、時計 624,800円〈ヴァシュロン コンスタンタン/江口時計店 TEL:0422-27-2900〉


▶このほか:「“男性と一緒に”という発想がない」田中みな実が目黒のレストランで語った覚悟




東京カレンダー最新号では、川口春奈さんのインタビュー全文をお読みいただけます。
東カレに語ってくれた、川口さんがYouTubeで“自分を発信する”理由とは?

アプリのダウンロードはこちら(iOSの方・Androidの方)から。


 
   

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