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波瑠×キャリアウーマン作にハズレなし 視聴者の共感を集める『わたしのお嫁くん』

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『わたしのお嫁くん』©︎フジテレビ

 “お嫁くん”である知博(高杉真宙)と暮らし始めてからも、自分の部屋だけはモノで散らかり放題だったり、朝は知博曰く、「起きたての姿」で食卓に表れたりと、ズボラ人間ぶりを発揮していた穂香(波瑠)。だがある日突然、もうそのまま出勤できる出立ちで朝ごはんを食べようとした。どうやら知博を“彼氏”だと意識した途端、今までの姿が恥ずかしくなったらしい。『わたしのお嫁くん』(フジテレビ系)はふたりの思いがうまく噛み合わなかったこれまでとは一転して、イチャイチャモードに突入した。

参考:『わたしのお嫁くん』知博は高杉真宙のハマり役 かわいいに決まっている表情に身悶え

 知博と一緒にいる時の穂香は、いい意味で飾り気がなくちょっと積極的だ。知博が勢いで穂香にハグをしようとするのを我慢していると「今はいいよ、煩悩に負けても」と、穂香はおずおずと小さく両手を広げてみせた。それでも知博がハグするのをやめると、今度は残念そうに、拗ねたような顔をした。付き合う前までは「気になっている」「独り占めしたい」などと発言し、知博を一喜一憂させて振り回していた穂香だが、今では知博にぞっこんのようだ。

 波瑠が穂香のようなキャリアウーマンを演じるとハズレがない。朗らかな笑顔を見せながらバリバリと仕事をこなしていく姿はもちろんのこと、実はその笑顔の裏に隠れている闇や悩みを絶妙なバランスで見せてくれるのだ。

 『ナイト・ドクター』(フジテレビ系)では「いつでも、どんな患者でも絶対に受け入れる」という強い信念を持つ医師・朝倉美月を演じた。美月は、自分の思いと技術の未熟さに悩み、早く技術を習得したいと体に異変が起きるまで2つの病院を掛け持ちするというオーバーワークをしていた。こう書くと美月が脇目もふらずに働いていたようだが、どちらの病院もチームワークがよく、和気あいあいとしており、美月も輪の中に溶け込んでいた。

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 『魔法のリノベ』(カンテレ・フジテレビ系)で演じた真行寺小梅は大手リフォーム会社の優秀な営業だったが、地域密着型の「まるふく工務店」に転職。玄之介(間宮祥太朗)に営業のノウハウを教え、いろいろなリノベーションを提案し、成功させながらも前会社とのいざこざを解決できず、思い悩んでいた。

 穂香も周りから“営業神”と言われているが、実際には結構不器用で、その仕事方法は案外泥臭い。穂香のような営業はその職業柄、「できません」とか「不可能です」と言った強い言葉を使うことはあまりよしとされない。そういう時は「一旦検討します」や「難しいですね」などと少しぼかすような言葉を使い、ニーズにあった別の提案をしたり、逃げ切ったりする。穂香もその技は持っているが、何かのもやもやが溜まりに溜まってしまうと直談判してしまうのだ。

 以前、穂香渾身の社長プレゼンが、社長にとっては息子の嫁探しだったとわかった時は、数日後に「毎日、掃除をしているというのは嘘です」とプレゼンで話した内容をわざわざ訂正し、その上で商品の良さを証明する追加データを手渡しした。知博の兄からシフォンケーキを焼くことを暗に命ぜられた時は、うまく焼けなかったケーキを見せつつ、「別の方法で山本(知博)くんの同棲相手に相応しいことを証明したいんです」と、兄たちに向けて知博と一緒に暮らすことがどれだけ互いにメリットがあることなのかをプレゼンした。悩みやもやもやを抱えていても気丈に振る舞い、最終的には自分の気持ちには嘘をつかない。そんな姿が多くの視聴者の共感を集めているのではないだろうか。

 でも穂香にひとつ言いたいことがある。穂香は自分の言葉の影響力を考えなさすぎだ。それが思わせぶりな態度に繋がってしまっている。付き合う前の知博に何気なく「ずっと家にいて欲しい」と言い、知博をドキドキさせていた穂香。今度は穂香のことが気になっている花妻(前田拳太郎)と一緒に買い物に行き、「花妻くんに来てもらってよかった!」と言っている。これでは花妻の穂香に対する思いが加速してしまう。穂香の優しさはいいところのひとつだ。だが穂香は現在、「一家の大黒柱」であり「知博の彼女」でもある。その自覚をしっかり持って行動することが今後は必要になるだろう。

(文=久保田ひかる)

 
   

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