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【ライトノベル最新動向】「ちとラム」など人気ラブコメ続々登場 「Re:ゼロ」「よう実」最新刊も

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 ラムネがあれば炭酸水もあってと、6月のライトノベルはパチパチと弾ける甘い青春を味わえるラブコメのシリーズが続々登場。ラムネの方は「このライトノベルがすごい!2023」で文庫部門2位に入った裕夢によるシリーズの最新刊となる『千歳くんはラムネ瓶のなか8』(ガガガ文庫)だ。

参考:【ライトノベル最新動向】4月は下心くすぐる作品が続々!? 石川博品による待望の新刊も

 シリーズでは、非モテ男子がリア充美少女と意外な出会いをする王道パターンをひっくり返し、クラスでも人気者のリア充男子、千歳朔がそのコミュニケーションスキルをいかしてクラスの非モテ男子の悩みを解決し、リア充女子たちにもやっぱりあった悩みを晴らしてあげる活躍ぶりが壮快な読み心地をもたらしてくれた。

 6月20日に発売となる最新刊では、千歳に救われたことがあるリア充系美少女の七瀬悠月と、謙虚な後輩に見えていたものが次第に千歳への思いを強く出して行く後輩の望紅葉が話の中心になってくる。モテる男がさらにモテまくる非モテには憎々しげな構図ながら、ちょっとした苦難がつきまとう様には同情心も浮かぶ。入り組んだ人の心をどう解きほぐしていくのか? 見守りたい。

 丸深まろやか「天使は炭酸しか飲まない」シリーズが炭酸水の方。天使と呼ばれている主人公の明石伊緒が、不思議な力を発揮しながら、柚月湊という恋多き乙女の惚れ癖を治すために力を貸すという、ちょっぴりミステリアスな要素も持った青春ストーリーだ。

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 6月9日発売の最新刊『天使は炭酸しか飲まない4』(電撃文庫)は、テニス部に所属する日浦亜貴という少女が部内で孤立しているのを助けようとする伊緖に、日浦から厳しい言葉が向けられる。まるで違ったタイプの2人がどう出会い、どう結びついていくかが描かれることになりそうだ。

 二丸修一による人気ラブコメシリーズの最新刊『幼なじみが絶対に負けないラブコメ11』電撃文庫)も6月9日に刊行。天才子役と呼ばれた過去を持つ丸末晴が、今も役者を続けている桃坂真理愛と共に久々にドラマ出演することになって向かった撮影の現場で、ダメ出しを何度もされたり、ドラマ出演をきっかけに末晴を狙う美少女たちの間で競争熱が高まったりと色々な出来事が起こる。恋の大逆転劇は起こるのか?

 所詮は学生たちの戯れに過ぎないとばかりに、大人の熱をライトノベル界に持ち込んで来たのが、『異能バトルは日常系のなかで』の望公太による『仕事帰り、独身の美人上司に頼まれて』(スニーカー文庫)。若手社員の実沢春彦が、会社で女帝と恐れられる上司の桃生結子と飲み会に行った帰りにホテルに誘われ、「私と……子作りだけしてくれないかしら?」と言われてしまう。コメディというよりもはや官能小説といった感じだが、恋愛関係にはならないという条件が何か事情を感じさせる。大人のフクザツな世界が垣間見れるかもしれない作品だ。6月1日発売。

 「俺が好きなのは妹だけど妹じゃない」シリーズの恵比須清司による新シリーズが、6月20日発売の『あなたの事が好きなわたしを推してくれますか?』(ファンタジア文庫)。登録者数ひとケタという零細配信者だった主人公だったが、推していたトップアイドルグループのメンバー「ゆき」から「ケイのゲーム実況!本当に私、大好きなんですよ!」と言われたことで一気に表舞台に躍り出る。幼馴染みの超人気VTuberに実は妹という活動休止中だった伝説のコスプレイヤーも推されまくるようになった主人公の生活はどうなってしまうのか? 急なモテ期到来にあたふたする様を楽しめそうなラブコメだ。

 今のライトノベルを引っ張る人気シリーズの最新刊も相次ぎ登場。6月23日発売の長月達平『Re:ゼロから始める異世界生活34』(MF文庫J)は、第7章のヴァラキア帝国を舞台にした戦いが幕を閉じ、第8章へと入って新しい展開を迎える。同じ6月23日発売の衣笠彰梧『ようこそ実力至上主義の教室へ 2年生編9.5 』(MF文庫J)は、学校生活の合間に迎えた冬休みの出来事が綴られる。2年生編のクライマックスに向けてどのような動きが見られるかに注目したい。

 注目の新作が「ゴブリンスレイヤー」シリーズの蝸牛くもによる6月6日発売の『モスクワ2160』(GA文庫)。アメリカとソ連の冷戦が終わらなかった歴史線の上に来る近未来のモスクワを舞台に、《掃除屋》と呼ばれるダニーラ・クラギンが短機関銃を持って戦いを繰り広げる。ストイックさと凄絶さが特徴の作者だけに、スリリングな戦いを読ませてくれそうだ。

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