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CUBERSの大いなる挑戦を大歓声が後押し 新旧人気ナンバーで沸かせたLINE CUBE SHIBUYAワンマン

Real Sound

CUBERS(写真=上溝恭香)

 5人組ボーイズグループのCUBERSが、5月26日東京・LINE CUBE SHIBUYAにてワンマンライブ『CUBERS LINE CUBE SHIBUYA LIVE 2023』を開催した。同会場は、渋谷に拠点を構えるつばさ男子プロダクションに所属する彼らにとって憧れの場所であり、より高みを目指す上で乗り越えなければいけない大きな壁だ。昨年より“活動史上最大級の挑戦”をテーマに掲げ、チケット完売を目指し活動してきた彼ら。ライブ当日会場には多くのファンが詰めかけ、CUBERSの大いなる挑戦を大歓声とペンライトで迎えた。

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 SEと共にメンバーのシルエットがステージに映し出されると、会場には彼らのイメージカラーである赤と青の2色のペンライトが点灯、LINE CUBE SHIBUYAは大歓声に包まれた。オープニングを飾ったのは、2016年にリリースした1stアルバム『PLAY LIST』の1曲目に収録の「Samenaide」だ。軽快なダンスビートと共に、会場に爽やかな風が吹き抜けると、3曲目にはメジャー1stシングル『メジャーボーイ』のカップリング曲で、メンバー紹介ナンバーの「Five Step」を繰り出す。アッパーのビートに乗せて個性豊かなボーカルを聴かせ、アクロバティックなダンスパフォーマンスも披露。会場には、メンバーの名前を呼ぶファンの声が大きく響いた。会場に集まった多くのファンからの大声援を受け、「のっけからボルテージ最高潮で嬉しいです!」と、5人も興奮が抑えきれないといった様子だ。

 CUBERSは、約3年間のインディーズ活動を経て2019年にメジャーデビュー。メジャー1stシングル曲「メジャーボーイ」の作詞・作曲をつんく♂が手がけたことで知られ、これまでに放送作家・鈴木おさむ、大石昌良、ONIGAWARA、ひろせひろせ(フレンズ)、浜野謙太(在日ファンク)、ひなんちゅ(Silent Siren)、などヒットメイカーが楽曲を手がけてきた。そんな彼らの音楽性の確かさを実感させたのが、4曲目に披露された「なんなんだろう」だ。昨年12月に配信リリースされた同曲は、SMAPの「青いイナズマ」や「ダイナマイト」などを手がけた作詞家・森浩美が作詞を手がけ、ハロー!プロジェクトのアイドル楽曲を数多く手がける平田祥一郎(SUPA LOVE)が作・編曲を手がけた極上のダンスチューン。爽やかな雰囲気の中に、親近感溢れる温かさや男らしい格好良さが見え隠れする。華麗なダンスと共に熱い思いを込めた歌声を聴かせ、キリッと引き締まった表情で観客を魅了した。

 メンバーの個性が光るダンスパフォーマンスで会場を沸かせた「ダンスセクション」に続いて披露した、バラードゾーンもこのライブの見どころの一つになった。2021年にリリースした1stミニアルバムの表題曲「あたらしい生活」は、離れてしまった仲間との絆を歌ったもの。新学期や新入学、新入社員など、文字通り新しい生活が始まったばかりの人も多いこの時期にぴったりの王道バラードで、「ダンスセクション」での激しいダンスパフォーマンスとは一転、一列に並んで思いを届けるように思いを込めて歌った5人。気づけば会場には、5人と一緒に歌う観客の大合唱が響いていた。また、1st EP『シアン』収録曲の「Today」では、ミディアムのビートとアルペジオのギターに乗せて、〈どうしようもないなら泣けばいい〉と、まるで親しい友達からの言葉のような温かいボーカルで包み込んでくれた。楽しかったゴールデンウィークも終わり、再びストレスフルな日々が戻ってきた今。楽曲に込められた優しいメッセージが、観客の心をそっと癒やしてくれるようだった。

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 親近感溢れるトークを繰り広げるMCもまた彼らの魅力であり、MCは終始会場に笑いが溢れた。事務所から差し入れされた叙々苑の焼き肉弁当を食べている時のことが話題になったトークでは、お弁当を食べているにもかかわらず優がロボット掃除機を動かして遊び始めたそうで、「食事中にルンバつけるな! 埃が舞うだろが!」と怒り心頭だった末吉9太郎。「でも、ルンバがあったらつけたくなるじゃん!?」と悪気なく返す優。9太郎の言い分はごもっともだが、末っ子メンバーの無邪気な笑顔に、会場はどこかほっこりした空気に。そんなやりとりももはやお馴染みの光景で、ケンカしながらも仲が良いと言うか、持ち前の前向きさと元気さで、会場を明るい光で照らしていた。

 ライブ後半戦は、それぞれの個性やカラーにちなんだストリートスタイルの衣装で登場した。インディーズ時代の楽曲を始め、3月にリリースされたメジャー2ndアルバム『MAJOR OF CUBERS 2』からの楽曲まで、新旧の人気ナンバーを織り交ぜて会場を盛り上げた。セリフを交えながら演じるように歌うパートも印象的な「トーキョーラビリンス」は、前述の大石昌良とAKB48などのアイドル楽曲やアニソンを数多く手がけてきた園田健太郎による共作楽曲。キャッチーなサビメロも印象的な楽曲で、東京という街でサバイブしながら夢に向かって突き進む、彼らのポジティブマインドが歌声から感じられた。また、ブラスのファンキーなサウンドが格好いい「全然今しかない」は、前述の浜野謙太が作詞などを手がけた楽曲。ステージを右へ左へと移動しながら客席に向かってアピールするように歌った彼らは、最後は全員でジャンプして曲を締めくくった。

 ひなんちゅ、ひろせひろせ、ハロプロ楽曲でおなじみの大久保薫が制作した「妄想ロマンス」は、合いの手やかけ声も楽しい楽曲。会場を赤と青の2チームに分けてかけ声の練習するなど、ファンとのコミュニケーションも楽しく、会場には〈ハイ! ハイ!〉というかけ声とクラップが響き渡った。タオルを回し〈Oh Chi-Chi-Chi〉というコーラスを会場全体で歌って一つになった「Chi-Chi-Chi」。「僕たちの熱い思いを聞いてください!」というコメントと共に歌った「Fire Dance」。つんく♂が手がけた、ド派手なブラスが鳴り響くディスコチューン「メジャーボーイ」では、ジャンプしたりスピンしたりパフォーマンスを繰り広げながら歌い上げ、メンバーの「さわげ!」の声に会場が歓声で沸いた。そして本編最後を飾ったのは、BEYOOOOONDSなどハロプロ所属アイドルの楽曲を数多く手がける児玉雨子(作詞)、星部ショウ(作曲)、大久保薫(編曲)という3人のタッグによる「人生Heyday」。ブレイクダンスを取り入れたパフォーマンスも格好いい同曲で、キャッチーなサビに合わせて観客は、ペンライトを揺らしながらかけ声をかけ続けた。

 メンバーを代表して春斗がコメント。「下見の時に不安になった。いい景色が観られるかな? って。実際にこうしてステージに立つと、想像以上にいい景色と皆さんの笑顔がたくさん観られて、すごく胸がいっぱいになりました。この景色を忘れずに、恩返しをできるように頑張っていきますので、引き続き応援をよろしくお願いします。またお会いしましょう。以上、CUBERSでした!」。

 コロナ禍によって2021年に東京国際フォーラムホールCで開催予定だったライブが中止になるなど、思うような活動ができず苦しんだこともあったCUBERS。しかし決して下を向くことはなく、LINE CUBE SHIBUYAという夢を目標に掲げて努力を続けてきた。ほんの少しの悔しさを滲ませながらも、何かを乗り越えた達成感に満ちた表情を見せた彼らの姿は、以前より一回りも二回りも大きく見えた。

(文=榑林 史章)

 
   

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