消費者には朗報でも、一部の人々にとっては悪夢の発表だったようだ。
5月9日に発売されるや否や、あっという間に完売する人気を呼んだカップ麺の「みそきん 濃厚味噌ラーメン」。人気ユーチューバーのHIKAKINがプロデュースしたという話題性もあって、転売ヤーによる買い占めが発生していた。
メルカリやヤフオクなどのネットオークションでは当初、定価300円の2～3倍程度で販売されていたが、完売が伝えられると取引価格は高騰。「再販の予定はなし」との情報が伝わった際には1個1000円を突破し、それでも落札が相次いでいたのである。
「ところが5月29日にHIKAKINが『みそきんの再販についてご報告』との動画を公開。8月中旬に全国のセブン-イレブンで再販されることが決まり、数量に関しても『できる限りの量を全力で用意します』と強調しました。その発表がファンに好感されるなか、一気に地獄へと突き落とされたのが在庫を抱えた転売ヤーたちだったのです」（週刊誌記者）
発表から一夜明けた5月30日、メルカリには相変わらず1個1000円超でみそきんが出品されているものの、もはや落札はない様子。出品者側は＜再販は決まりましたが8月まで待てないという方はぜひ！＞などとアピールしているものの、効果がないことは一目瞭然だろう。
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コメント欄には＜再販おめでとうございます！＞といった皮肉が続出。＜定価まで下がったら買いますw＞＜コンビニで買うよ＞といった挑発文句が連なる始末だ。
出品者側も＜煽りコメントは通報します＞と反撃しているものの、逆に＜転売目的なので通報します＞と返される始末。この勝負、転売ヤー側の完敗であることは明らかとなっている。
「今回の再販決定に関しては、5月の時点で『8月に再販します』とアナウンスしたことを賞賛すべきでしょう。消費者側も見通しが立てば2～3カ月待つのは平気ですし、待ちきれなくなって高額転売に手を出す必要もなくなりますからね。今回の再販決定は今後のプレミアム商品開発に際して、大いに参考すべき先行事例となりそうです」（前出・週刊誌記者）
カップ麺としては高い部類に入る300円という価格は気になるものの、味のほうは＜とくにスープが上手い＞などと好評な声が多い「みそきん」。再販時にもあらためて話題になることは確実だろう。
