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「あまり良い気分ではなかった」56歳でポルトガル2部を戦ったカズが帰国、最終戦のMOTMに言及「罰金を取られると(笑)」

超ワールドサッカー

30日、ポルトガル2部のオリヴェイレンセでプレーしていた“キングカズ”ことFW三浦知良が帰国した。

55歳にして、イタリア、クロアチアに続くヨーロッパサッカーに挑戦した三浦。横浜FCからのレンタル移籍での挑戦となった中、リーグ戦3試合に出場したもののゴールは生まれなかった。

これまでも多くのチームでプレーし、56歳の挑戦は世界中でも話題に。およそ半年間の挑戦を終え帰国した三浦は、メディアの取材に応対した。

帰国した感想は「僕の場合はヨーロッパのシーズンといっても約半年で今日を迎えているので、2、3日休んでから自主トレします」とコメント。「そんなには休んでいられないので、すぐにキャンプに入る感じですね」と、少し休んだあと、すぐに体を動かすとした。

ヨーロッパでのプレーは1999年夏のディナモ・ザグレブ退団以来となった三浦。「大変でした」と率直な感想を語り、「環境に慣れることもそうですが、最初の1カ月半はピッチのコンディションに慣れるのも大変で、今まで感じたことのないような筋肉の痛みが出たりしました」と、体に負担もかかっていたことを明かした。「大きなケガではないですが、初めて感じるような環境の違いで起こる筋肉疲労はありました」と語り、「グラウンドの環境に慣れるということが一番でした」と、ピッチに慣れることが大変だったとした。

それでも実りある挑戦となったようで、「短い期間だったと思いますが、その中で毎日集中して、チームメイトや監督、チームスタッフ、色々な人に助けてもらって、サッカーに集中できる環境を作ってもらったので、今の自分の56歳という年齢で、ヨーロッパのサッカーが文化となっているポルトガル2部でお金をもらいながらサッカーができました」とコメント。「ベンチが多かったですが、ベンチから試合を見て、出場できた時はみんなに感謝したいですし、経験ができた半年間でした」と、充実していたことを明かし、感謝の気持ちを述べた。

その三浦は28日に行われた最終節のレイションイスで20分間プレーすると、キャプテンを務め、マン・オブ・ザ・マッチ(MOTM)も受賞していた。

しかし、このMOTMには不満があるようで「MOTMに関してはあまり気分が良いものではなかったです」と率直な意見。「僕よりも相応しい選手がいる中で、テレビ局なのかリーグなのか…決めるところがありました。あまり良い気分ではなかったです」とし、「MOTMに関しては、ゴールなりアシストなり良いプレーをしてからもらえたら良かったです。僕は断ったんですが、チームの広報が罰金を取られると言っていたので、仕方なくでしたが、嫌でした(笑)」と、致し方なく受け取ったものだったとした。

試合後には「最低でも60歳まで」ともコメントしていた三浦だが「最低でも60までとは言いましたが、半分冗談というか、あの場のサービス的に言いましたが、実際は1日1日、1週間1週間、1カ月1カ月やっていくことになります」と語り、「一旦ここでポルトガルリーグから帰ってきて、また考えてオファーを待って、自分がどこに行ったら1番にサッカーに対して燃えられるか、情熱を全て持っていけるかというところを考えていきたいです」と、しっかりと次のプレーの場を考えるとした。
 
   

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