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カワサキ、2023年の鈴鹿8耐はファクトリーチーム不参加へ。「WSBKに100%集中」と監督

motorsport.com 日本版

 カワサキは2023年8月に開催予定の鈴鹿8時間耐久ロードレースに、ファクトリーチーム(Kawasaki Racing Team)は参戦しないと明らかにした。

 カワサキは2001年を最後に鈴鹿8耐へのファクトリーチームの参戦を中断していたが、2019年にそれを復活。WSBK(スーパーバイク世界選手権)の王者ジョナサン・レイを筆頭に強力なライダーを揃えての挑戦を始めると、いきなり26年ぶりの総合優勝を達成する活躍を見せた。

 2020年、2021年と新型コロナウイルスの影響でイベントが中止となったあと、2022年にカワサキは再びファクトリー体制で8耐へ参戦。レイ、レオン・ハスラム、アレックス・ロウズと豪華なライダーを揃えた。ただ、同じくファクトリーチームで参戦するホンダが強さを見せたことで、カワサキの連覇とはならなかった。

 今回の決定について、KRTのチームマネージャーを務めるギム・ロダは次のように背景を説明している。

「鈴鹿8耐に参戦するためには、多くの人々が時間と労力を掛ける必要がある」

「スーパーバイクに似ているかもしれないし、実際にジョニーやアレックスのようなスーパーバイクのライダーを起用しているが、このレースは他とは異なり、WSBKで行っているモノに加えて独自のテストと準備のプログラムを必要としている」

「ほぼ全てが異なっており、誰もがこの1回のレースに向けて技術的にもパフォーマンス的にも異なっているパラメータに適応することが必要となってくる」

「最高レベルで競い、そして成功をその手で奪うということは簡単なことではないため、我々は今年のグリッドには並ばない。KRTの2023年の焦点は、100%WSBKに向けられている」

 なお8耐不参加には、現在カワサキがWSBKで置かれている厳しい状況も関係しているだろうと見られている。現在4ラウンド12レースを終えた段階で、カワサキ勢はランキングでジョナサン・レイが4番手、アレックス・ロウズが9番手と苦戦。過去に6連覇を記録しているレイですら、現在はポイントリーダーのアルバロ・バウティスタ(ドゥカティ)から136ポイント差をつけられてしまっている状況にある。

 
   

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