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全仏OPでグランドスラム2連勝を狙うジョコビッチ。宿敵ナダルの欠場に「正直なところ、寂しくはない」<SMASH>

THE DIGEST

 男子テニス世界ランク3位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)は、今週の開幕を控える全仏オープン(5月28日~6月11日/フランス・パリ/クレーコート/GS)に、赤土の王者ことラファエル・ナダル(スペイン/世界15位)が出場しないことについて「正直なところ、寂しくはないよ」と冗談交じりに語った。

 同大会第3シードのジョコビッチは、大会前の記者会見でナダルの欠場についてコメント。「全仏オープンのドローに彼がいるのを見ることは、正直に言って好きではなかった。この大会での彼との対戦が成功していたとは言い難い。彼と戦うことがどれだけ難しいことか。特にこの大会ではそれが顕著だ」と、全仏オープンでのナダルが自身にとっていかに脅威だったかを明かした。

 一方、「もちろん、テニスファンとして、またツアーで転戦するプロの一人として、世界最高の選手のプレーを見たいとは思っている」とも明かし、最多となる14回の優勝を誇るナダルが、2004年以来初めて欠場するという事実が大会にとって損失になるとした。
  ナダル不在の中、優勝候補の一角と目されるジョコビッチは、初戦でアレクサンダー・コバチェビッチ(アメリカ/同114位)と対戦する。初対戦となる2人だが、同郷のよしみで互いのことはよく知っているようだ。

「アレックスはセルビア出身の選手で、ここ数年は何度か一緒に練習をしていた。彼はとてもいい男で、片手バックハンドの素晴らしいい才能の持ち主だよ。アメリカで育ったからクレーコートでの経験が少ないのは確かだろう。でも僕は誰も過小評価したりはしないよ」

 今季のクレーシーズンはここまで3大会に出場し、準々決勝の壁を1度も破れないでいるジョコビッチ。若干の調整不足を感じさせるが、ここぞというタイミングでうまくコンディションを合わせてくるのも彼の強みのひとつだ。全豪オープンに続くグランドスラム2連勝となるのか。注目が集まる。

構成●スマッシュ編集部

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