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スビトリーナが復帰後ツアー初優勝!獲得賞金をウクライナの子どもたちへ寄付「一緒に光を見て、この戦争を終わらせましょう」<SMASH>

THE DIGEST

 女子テニスツアー「ストラスブール国際」(5月21日~27日/フランス・ストラスブール/クレーコート/WTA250)は、現地5月27日にシングルス決勝を実施。元世界3位のエリーナ・スビトリーナ(ウクライナ/現192位)が、アンナ・ブリンコワ(ロシア/同56位)を6-2、6-3で下し、産休から復帰後初のツアー優勝を飾った。

 昨年3月、ケガとロシアの母国侵略による精神的負担を理由にツアー離脱を表明していたスビトリーナは、10月に男子プロテニス選手ガエル・モンフィス(フランス)との間に第1子が誕生したと報告。その後、今年4月に行なわれた「クレジット・ワン・チャールストン・オープン」(アメリカ・チャールストン/WTA250)で約1年ぶりに復帰を果たし、初戦で逆転負けを喫していた。

 主催者推薦で今大会に出場したスビトリーナは、危なげのないプレーで順当に勝ち上がり、準決勝でクララ・ビュレル(フランス/同96位)と対決。第1セットを取られ、第2セットも1-4とリードされる展開だったが、そこから驚異的な挽回を見せ、4-6、7-5、6-3で勝利。

 そして迎えた決勝のブリンコワ戦では、得意のフォアで果敢に攻め、第1セットを先取。第2セットは、第1ゲームで3度のブレークポイントを凌ぐと、その勢いで第9ゲームをブレークし、ツアー17勝目のタイトルを獲得した。
  2021年8月に行なわれた「シカゴ女子・オープン」(WTA250)以来のツアー優勝となったスビトリーナは、試合後のオンコートインタビューで今大会の賞金をウクライナの子どもたちの人道支援に寄付すると発表した。

「私はこのエネルギーを祖国のウクライナと分かち合いたいと思います。この大会の賞金を全てウクライナの子どもたちのために使われます。この厳しい状況の中で、これはとても必要なことだと思います。

 ウクライナ人を歓迎し、第二の故郷として感じてもらえるよう可能な限りのことをしてくれたフランスに感謝しています。一緒に光を見て、この戦争を終わらせましょう」

 完全復帰を果たしたスビトリーナ。ブランク明けのフィジカルも改善されつつあるのだろう。また、今回の温かい寄付によって多くの子どもたちが恩恵を受けられることを願いたい。

 また、息をつく間もなく開催される「全仏オープン」(5月28日~6月11日/フランス・パリ/クレーコート)では、1回戦で第26シードのマルティナ・トレビザン(イタリア/同24位)と対戦する。

構成●スマッシュ編集部

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