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琉球にあと一歩及ばなかった千葉J…パトリックHC「53勝は本当にマジックシーズン」

バスケットボールキング

 5月28日に、横浜アリーナ「日本生命 B.LEAGUE FINALS 2022-23」第2戦が行われ、東地区1位の千葉ジェッツは西地区1位の琉球ゴールデンキングスと対戦した。第1戦ではダブルオーバータイムの末に96-93で琉球が勝利。王手をかけられた千葉Jは31-40とビハインドで試合を折り返すと、迎えた後半は、富樫勇樹とクリストファー・スミスの3ポイントシュートで逆転に成功。54-57と3点を追う最終クォーターでは、この試合21得点を叩き出した琉球のコー・フリッピンに勝負どころで得点を許してしまった千葉J。73-88で琉球に敗れ、天皇杯、地区優勝と続く『三冠』の夢は途絶えた。

 試合後、会見に臨んだジョン・パトリックヘッドコーチは、「残念です。第1クォーターの途中でガラッと交代すると、向こうに有利になっちゃって、そのあとを同点まで追いかけていたんですけど、最後のほうにうちのオープンシュートが入りませんでした」と敗戦後の心境を吐露した。また、「コー・フリッピンが普段のプレーじゃなくて、チャンピオンシッププレーをして3ポイントを入れたり、1対1で抜かれたりして21得点を取ったことは試合の前に計算していなくて、2試合とも向こうがリバウンドの争いで10本多く獲っていた点も敗因になると思います」とし、チャンピオンシップの難しさを語った。

 ヨーロッパのリーグで数々の実績を残してきたパトリックHC。今シーズンも、千葉JでB1歴代最多勝利を樹立するなどした名将も「プレーオフのバスケットは違かった」と話した。「広島戦から明らかにフィジカルなプレーになっていてるなと思いました。A東京戦でもこの2日間でもそう思いました」と話すと、「バックトゥバックということもありますけど、12時スタート、13時スタートがヨーロッパと比べて違って。ヨーロッパでは、必ず1日置きやるので疲労は取れるし、プレーオフはヨーロッパではだいたい6週間ぐらい時間をかけてやりますが、こちらは2週間半でなのでそれもちょっと違いました」とBリーグならではの調整の難しさについても明かした。

 千葉J最大の武器であるアウトサイドシュートが精彩を欠いたファイナルの2試合。「普段は入るオープンシュートが、昨日今日なぜかわからないけどあまり入らなかった。逆に、ショットクロックが残り2秒以内に琉球が8本のシュートを決めていました。シーズン中によく、うちがそういう難しいシュートが入れたりするけど、琉球がそういう感じで2日間やってました」と琉球の勝負どころの強さを目の当たりにしたようだった。また、「明らかに琉球の作戦は、オーバーフィジカルにやるということだったんで、インサイドでも外でも。勇樹をディナイして、勇樹を働かせないといったことでも、インサイドで結構体を使ってフィジカルにやるということが作戦だったと思います。結局それが効いていましたし、うちが簡単な得点が少なかったと思います」と反省点についても言及した。

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 また、ともに会見に参加した富樫、ジョン・ムーニーについては「本当にリーダーシップと試合に勝ちたいという気持ちが毎度毎度強い選手」とし、ムーニーについては、「若いけどプロフェッショナルな態度で毎日のケアにしてもシューティングしてもウェイトにしてもやっています。チームのロールモデルとして活躍したと思います」と労いの言葉を寄せた。

 今シーズン、Bリーグの歴史に刻まれる数々の勝利を挙げ、成熟したチームの姿を見せてくれた千葉J。惜しくも優勝を手にすることはできなかったが「恥ずかしがることはない」という言葉を口にした。「このチームは選手、コーチングスタッフのチームケミストリーが良かったと思う。例えば誰かが熱出したりケガしたりすると、次の選手がステップアップして、結構苦しかったこともありましたがそれでも大学生が入ったりして試合に勝てたので、レギュラーシーズンで53勝っていうのは本当にマジックシーズンだと思います」とやり切った様子のパトリックHC。「今日もみんな全力出したのでこのチームを誇りに思ってます。選手もスタッフも素晴らしいシーズンやってたんで、今日で終わるのは残念ですけどすごくポジティブな思いが多いです」と清々しいシーズンの終了を迎えているようだった。

【動画】千葉J・琉球 激戦のファイナル ハイライト!
 
   

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