サプライズプレゼントを開けるような感覚で採掘を楽しんで欲しい―採掘ADV『Core Keeper』開発インタビュー【特集】

デベロッパーPugstormは、Steam早期アクセスで配信中の採掘サンドボックスアドベンチャー『Core Keeper』について、ペット機能などを追加する大型アップデート「みみとしっぽ」を2023年5月10日に配信しました。

『Core Keeper』は、地下世界を舞台に採掘や建築、クラフト、戦闘などを行って世界を広げていくアクションアドベンチャーゲーム。古代文明の遺産や恐るべきボスキャラクター、さまざまなバイオームが待ち受ける世界の冒険は、製品版に向けてますます拡がっています。

そこでGame*Sparkでは、Pugstormの開発チームの方々にメールインタビューを実施しました。『Core Keeper』制作秘話や最新アップデート「みみとしっぽ」について、そして今後の展望などに関するさまざまなお話を伺いました！

『Core Keeper』開発チームメールインタビュー
◆ゲームの開発について
――『Core Keeper』を作ろうと思ったきっかけは何ですか？

ゲーム開発者というのは誰でもアイデアがありすぎるものなのですが、それでも難しいのは、どのアイデアが「いつスポットライトを浴びるべき」なのかを見極めることです。このコンセプトを活かし、Pugstormの才能あふれるメンバーを活かすために『Core Keeper』の制作は最高のチャンスでした。

『Core Keeper』は、私たちにとって単なるゲームではなく、Pugstormのクリエイティブな頭脳と才能によって育まれた、私の大切なコンセプトから生まれた情熱的なプロジェクトなのです。

――『Core Keeper』のコンセプトはどういったものでしょうか？

『Core Keeper』は、チームの好きなゲームの機能を融合させて、ユニークなゲーム体験を作り上げたようなイメージの作品です。なので“ゲームをチームで作り上げた”というよりは“このチームだからこそ生まれたゲーム”と言えると思います。

ゲームとしては、生命力に溢れた、驚きが連続するような世界観を作ることが目標でした。この目標としていたビジョンについては、しっかりと実現できたと思います！

――本作の開発にあたって、影響を受けたコンテンツはありますか？

『ゼルダの伝説』シリーズの探検のわくわく感、『マインクラフト』『テラリア』の無限のサンドボックス要素、『ダンジョンキーパー』の世界観、『Dwarf Fortress』の複雑さ、『Stardew Valley』の魅力、『Valheim』の静かな進行システムなど、多くのゲームからインスピレーションを受けました。

これらのゲームはすべて『Core Keeper』のデザインに深い影響を与えています。これらのタイトルのファンの方々にも、私たちの『Core Keeper』で親しみやすさ、新鮮さを発見していただけると確信しています。

――本作は「掘る楽しさ」の部分にこだわっている印象があります。「掘る楽しさ」について、開発時に意識したことはありますか？

（「掘る楽しさ」へのこだわりについて）その通りです！

『Core Keeper』では、プレイヤーがツルハシを振るたびに、サプライズのプレゼントボックスを開けるようなドキドキの感覚を味わってほしかったんです。魔法で満たされた部屋や宝箱、モンスターなど、何が出てくるかわからない楽しさですね。

掘っていくことで地下世界の謎が少しずつ明らかになっていくことで、プレイヤーの“採掘するひとつひとつのアクション”に大きな意味を持たせていきたいのです。この点についてはまだまだ調整中であるのですが、ゲームとしては期待できるようなスタートになったと思います。

――『Core Keeper』は敵やキャラクターのデザインがとても魅力的です。デザインに関するコンセプトはどのようなものでしょうか？

親しい友人であり、リードアーティストでもあるJulian Seifert-Olszewskiは『Core Keeper』の精神を見事に凝縮して自分のアートで表現しています。彼のデザインは、『Core Keeper』のビジュアル的な魅力の基礎となっています。

さらにSven TholeとGrant Smitsが、そのデザインをスプライトすることで『Core Keeper』らしさを生む独自のビジュアルを生み出しているんです。

◆最新アップデート「みみとしっぽ」について
――大型アップデート「みみとしっぽ（Paws & Claws）」について。このアップデートでの、どんなところを楽しんでもらいたいですか？

「みみとしっぽ」は『Core Keeper』にとって、生命、動物、友情についてのすべての要素を意味しています。ペットと酪農要素を追加したことで、プレイヤーにこれまでとまったく異なるゲームの楽しみ方を提供します。

冒険で卵を見つけたり、拠点でペットを育てたり、ペットに戦闘や探検で助けてもらったりと、この世界の生き物たちと最高の絆を築くことができるのです。さあ、地下世界で新しい親友に会う準備をしましょう！

――開発チームがお気に入りのペットはどれでしょうか？

それは好きな子を選ぶようなものですね、とても難しい（笑）。ペットはそれぞれユニークな能力や魅力を持っているので、みんな大好きですね！

――ロードマップでは今後の更新予定を0.7.0まで公開しています。今後どのような大きな機能の追加を予定しているのでしょうか？

予定されているバージョン0.7.0に辿り着くことは『Core Keeper』にとって、ひとつのスタート地点に立っただけとも言えます。その先はさらなるボスの増加や新エリア、ゲームループの改善、動物との交流、ペットの追加など、さまざまなゲームのアイデアを持っています。

さらに、NPCや経済システムに関するアップデートに関しても現在開発を進めています。なので、我々としてもこの先は楽しみだらけです！

――『テラリア』とのコラボコンテンツはとても驚きました。今後も、このような他作品とのコラボ企画はあるのでしょうか？

『テラリア』チームとのコラボレーションはとても楽しかったです！「みみとしっぽ」アップデートでは『Stardew Valley』『Valheim』の楽曲をゲーム内の楽譜として追加するなど、新しいコラボレーション企画も始まっています。

我々のクリエイティブなアイデアと、他の開発チームのアイデアを組み合わせるのはとてもわくわくするコンテンツです。今後も『Core Keeper』での、さらなるコラボレーションを熱望しています。

――最後に、日本の『Core Keeper』ユーザーへのコメントをお願いします！

日本のユーザーの皆さん、私たちと一緒に地下世界の旅をしてくれて、本当にありがとうございます。私たちは皆さんのサポートに心から感謝しています。私たちは、あなたが採掘を続け、探求を続けること、そして何よりも『Core Keeper』という作品を楽しみ続けてくれることを願っています。

私たちのゲーム開発はまだ始まったばかりですが、多くのユーザーの皆さんが一緒に歩んでくれることが、私たちの大きな原動力となっています。

ちなみに、開発チームの多くが日本という国の大ファンなんです。近いうちに日本を訪問することが待ち遠しいです！

『Core Keeper』は、PC（Steam）向けに早期アクセスで配信中です。