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本物のチャンプも出演!『クリード 過去の逆襲』に込められた、ボクシング界へのリスペクト

MOVIE WALKER PRESS

ボクシング映画の金字塔「ロッキー」シリーズのDNAを継承した「クリード」シリーズの最新作にして、主人公アドニス・クリード役のマイケル・B・ジョーダンが自ら監督を務めた『クリード 過去の逆襲』(公開中)。北米で歴代のボクシング映画史上最大のヒットを記録している本作に込められた、ボクシング界への多大なリスペクトが伝わるエピソードを、独占入手のメイキング画像と共に紹介していこう。

トミー・モリソンやアントニオ・ターバーといった実際にリングで活躍するボクサーが対戦相手として登場した「ロッキー」シリーズ。そのスピリットを受け継ぐように、『クリード チャンプを継ぐ男』(15)ではWBC世界ライトヘビー級チャンピオンのアンソニー・ベリューが、前作『クリード 炎の宿敵』(19)ではヴィクター・ドラゴ役としてルーマニア出身のボクサー、フロリアン・ムンテアヌが起用され、そのたびにボクシングファンから熱視線を浴びてきた。

そして今回、アドニスが経営するボクシングジムに所属するチャンピオンのフェリックス・チャベス役として、元ウェルター級ゴールデン・グローブ・チャンピオンで11度の全米チャンピオン歴をもつホセ・ベナビデスが出演。ジョーダンは「ボクシングの世界をよく知る本物の選手が出演してくれるなんてすごいこと。彼らは俳優として、その世界で自分がどれほど本物らしく見えるのかをチェックしています。ホセのような人たちが現場にいてくれることで、私たちが作る世界にリアリティが与えられるのです」と語る。

さらに数々の世界王者のセコンドを務めた伝説のカットマン、ジェイコブ・“スティッチ”・デュランが、3作連続でアドニスのチームの一員として登場。また世界4階級制覇王者のカネロ・アルバレスや、WBO世界ウェルター級王者のテレンス・クロフォード、数々の名試合を裁いてきたトップレフリーのケニー・ベイレスも本人役としてクレジットに名を連ねている。ボクシングファンならば、スクリーンの隅々まで目が離せなくなること間違いなしだ。

先日、日本の“ボクシングの聖地”後楽園ホールで行われたレッドカーペットイベントでは、元世界王者である薬師寺保栄や飯田覚士、西岡利晃、山中慎介が登壇し、彼らから「ボクシングシーンがシリーズ通して一番リアル」というお墨付きをもらった本作。それを受けて「本当に光栄です」と満面の笑みを浮かべたジョーダンが、心血を注ぎ込んで作りだした手に汗握るファイトシーンを、是非とも劇場のスクリーンで目撃してほしい!

文/久保田 和馬
 
   

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