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「一生忘れないだろう]フランスの18歳フィスがツアー初優勝を飾る!「もっと上を目指したい」と意欲<SMASH>

THE DIGEST

 男子テニスツアー「リヨン・オープン」(5月21日~27日/フランス・リヨン/クレーコート/ATP250)は、現地5月27日にシングルス決勝を実施。男子テニス界期待の新鋭として注目を集めている18歳のアルトゥール・フィス(フランス/世界ランク112位)が、第4シードのフランシスコ・セルンドロ(アルゼンチン/同28位)を6-3、7-5のストレートで下し、殊勲のツアー初優勝を飾った。

 フィスは、今季1月の「オエイラス・チャレンジャー」(ポルトガル・オエイラス/ハードコート/下部大会)で優勝を手にし、ツアーレベルでも2月の「南フランス・オープン」(ATP250)と「マルセイユ・オープン」(ATP250)の2大会でベスト4入りを果たすなど、躍進を続けている。

 今回のリヨン・オープンでは、2回戦で対戦相手のマイケル・イーマー(スウェーデン/53位)が、ラケットで審判台を叩いたことによる失格処分を課されるというハプニングに見舞われながらも怒涛の快進撃を見せて勝ち上がってきた。

 ブランドン・ナカシマ(アメリカ/同52位)との準決勝でも、主審のミスジャッジによって1度勝利を取り消されるという珍事が発生したものの最後まで集中力を保ち、ファイナルセットタイブレークにもつれ込む大接戦の末に7-5、4-6、7-6(5)で勝利。18歳とは思えないメンタルの強さと粘りのプレーで優勝へ王手をかけていた。
  この日のセルンドロとの決勝でもティーンエイジャーらしい生き生きとしたプレーで序盤から主導権を確保する。第5ゲームから3ゲームを連取し、1ブレークのリードを守り切って第1セットを先取。第2セットは一転して激しいブレーク合戦となるも終始攻めの姿勢を崩さなかったフィスが第11ゲームで値千金のブレークを果たし、1時間36分で勝利を収めた。

 母国のファンの前で悲願のツアー初タイトルを手にしたフランステニス界の新星は試合後のオンコートインタビューで今大会を総括しつつ、以下のように喜びをあらわにした。

「このことは一生忘れないだろう。素晴らしい1週間だった。この勝利に満足しているし、今はもっと上を目指したいと思っている。準決勝はタフな試合だったけど、自分のプレーに集中し、ベストを尽くした。今週の初めには、良いプレーができていると感じていたけど、まさか優勝できるとは思っていなかった」

 ATP(男子プロテニス協会)公式サイトによると、今回の優勝によりフィスはリヨン閉幕後に更新される世界ランキングでキャリア初のトップ100入りが確定した。順位も112位から63位へ大幅にジャンプアップ。休む間もなく開幕する四大大会「全仏オープン」(5月28日~6月11日/フランス・パリ/クレーコート)を迎えることになるが、この勢いのまま自国開催のグランドスラムで上位進出を期待したい。

文●中村光佑

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