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アルカラスが全仏を第1シードで臨むことに「とてもうれしい」と喜び!ナダル欠場には「100パーセントで復帰できることを望む」<SMASH>

THE DIGEST

 テニスの四大大会「全仏オープン」(5月28日~6月11日/フランス・パリ/クレーコート)の開幕を目前に控える中、男子シングルス第1シードで世界ランク1位のカルロス・アルカラス(スペイン/20歳)が記者会見に出席。キャリアで初めてトップシード並びに世界1位として四大大会に臨むことへの喜びを語るとともに、同大会で14度もの優勝を誇る同郷のレジェンド、ラファエル・ナダル(元1位/現15位)の欠場を非常に寂しく思っていると明かした。

 当時19歳で出場した昨年9月の全米オープンで悲願のグランドスラム(四大大会)優勝を達成し、同時に史上最年少での世界1位を記録したアルカラス。昨季終盤から今季初めにかけては、度重なるケガに悩まされながらも復帰後はしっかりと調子を取り戻し、クレーシーズンに入ってからも「バルセロナ・オープン」(ATP500)と「マドリード・オープン」(ATP1000)の2大会で立て続けにタイトルを防衛するなど素晴らしい活躍を見せてきた。

 先週の「イタリア国際」(ATP1000)では、3回戦で予選勝者のファビアン・マロジャン(ハンガリー/大会時135位/現115位)にまさかのストレート負けを喫したものの、同大会閉幕後に更新された世界ランキングでは約1か月半ぶりに1位に復帰。第1シード及び世界王者として最高峰のグランドスラムに立つのは今回の全仏が初めてとなる。これについてアルカラスは「昨年よりも僕は精神的に成熟した選手になっている」と自身の成長を語りつつ、以下のように喜びを表現した。

「四大大会で第1シードとして出場するのは、自分でも不思議なことだ。(開幕を目前に控えた)今の段階でもそう思うが、もちろんそれは同時に素晴らしいことでもある。僕は常にその地位に立つために懸命に努力してきたし、この全仏で第1シードになれてとてもうれしいよ」
  周知の通り今年の全仏は、大会15度目の優勝を目指していたナダルが深刻なケガを理由に出場を辞退した。さらにナダルは無期限のツアー離脱を表明するとともに2024年シーズン限りでの現役引退を示唆し、依然ファンの間でも悲しみの声が広がっている。

 パリの舞台で自身2度目の四大大会優勝に大きな期待がかかるアルカラスも、全仏で通算112勝3敗ととてつもない強さを発揮してきた同郷の先輩が、ローラン・ギャロスのコートに立てないこと、そして当分の間はツアーでプレーする姿をも見られないことにこの上ない寂しさを感じているようだ。

「ラファについては、彼がここでプレーできず、今年の残りのツアー大会を欠場することになると聞いた時は悲しかった。やはりテニスファンとしては、ラファのプレーを見たいと思うものだ。どの大会でも、世界最高のプレーヤーを見たいといつも思っている。

 そしてもちろん、ロッカールームやトーナメントで彼のそばにいることで学べることもある。彼が厳しい状況にいると聞いた時、ラファのいない今年のツアーはどうなるのだろうと思った。来年は彼に会いたいし、彼が100パーセントで復帰できることを望んでいる」

 かねてからナダルの後継者として注目を浴びてきたからこそ、こうして複雑な心境を抱いてしまうのだろう。ぜひともアルカラスがナダルの分まで素晴らしいプレーを披露してくれると期待したい。そして願わくはあの大きな優勝トロフィーを笑顔で掲げる姿も見せてもらいたいものだ。

文●中村光佑

【連続写真】アルカラスの動かされても力強く返球したフォアハンド
 
   

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