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「パティスリー・サダハル・アオキ・パリ」原点の菓子、「ケーク」誕生の秘密/人気店の定番スイーツ vol.56

おいしいマルシェ

長年愛される「定番」スイーツ紹介の連載第56回は、「パティスリー・サダハル・アオキ・パリ」の「ケーク」をご紹介します。渡仏してパリで自身のブランドを打ち立て、日本には2005年3月に1号店がオープンしました。フランスのパティシエ達やパリっ子達からも高い評価を受ける青木定治シェフ。その原点である「ケーク」の魅力を改めて紐解きます。

「サダハル・アオキ・パリ」の歩みと「ケーク」誕生秘話

日本の菓子店で経験を経た青木定治シェフが、東京を発ってフランスに渡ったのは1989年のことでした。幾つかのパティスリーやレストランで研鑽を積み、1995年には現地の権威ある「シャルルプルースト・コンクール」の味覚部門で最高評価を得るまでとなります。

1998年に自身の会社を立ち上げ、2001年12月20日、パリ6区に初のブティックをオープンしました。そして遂に2005年3月、東京に日本第1号店がオープンしたのです。

実は店をオープンする以前、開業資金調達のため、ご自身のアパートでお菓子を作って販売もしていたという青木シェフ。味に厳しいパリの方々の間でも口コミで評判になったのが、今でもスペシャリテとして愛されている「ケーク オ ショコラ ア ロランジュ」でした。ココアパウダー入りの生地にスペイン産オレンジピールを散らした香り高いケークです。

ショコラとオレンジは、フランス菓子でも王道の相性として知られる名コンビ。オレンジを主体にレモンピールやレーズンも混ぜ込み、オレンジが香るコニャックも使うことで、しっとりとした食感と贅沢な風味に仕上げています。

実は日本限定販売、抹茶と小豆のケーク

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青木シェフと言えば、“竹”をイメージしたデザインが印象的な代表作のガトー「バンブー」をはじめ、「抹茶」を使ったフランス菓子をパリのパティスリー界に広めた第一人者。

そんな青木シェフによる、抹茶と小豆入りの「ケーク マッチャ アズキ」は、パリでは手に入らない日本限定のフレーバーとして誕生。因みにパリの店舗では、「ケーク マッチャ スリーズ」という品が人気です。

使われているのは、愛知県西尾産「南山園」の抹茶。フランス産発酵バターを使ったリッチな生地に負けない、上品な風味と深い味わいの抹茶を加え、小豆の鹿の子豆をたっぷりのせています。ホクホクとした小豆の食感も日本人にはどこか懐かしく、まさにフランスと日本の食文化が融合した逸品。チェリーブランデーを隠し味として、爽やかなキレを出しているのもポイントです。

大人ならではのケークの楽しみ方

さらに「ケーク オ フリュイ」は、キルシュに漬け込み熟成させたプルーン、いちじく、レーズン、洋なし、オレンジ、胡桃やヘーゼルナッツ、アーモンドなどを加えて焼き上げた品。様々な旨味が融合した濃厚な味わいで、シナモン、アニス、クローブなどのスパイス類も加わり、奥行きのある香りが堪能できます。

ケーク類は、常温でいただくと芳醇な香りがよりいっそう楽しめますが、夏場は冷蔵庫で冷やして味わうのもお勧めです。洋酒の効いたみずみずしい生地がひんやりとして口当たりもよく、シャンパーニュや白ワインと合わせても相性抜群!大人ならではの贅沢な楽しみ方です。

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