
依然、防御率10点台と低空飛行が続くアスレチックス・藤浪晋太郎の去就問題が、アメリカ・オークランドの水面下でザワついている。この混乱に乗じて、獲得を狙っているのは原巨人という怪情報が!!
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「藤浪が『ウェーバー公示される』という話もあれば、『すでにされている』と語る人もいます。トレード前提のウェーバー公示はルールが変わったので確認のしようがありません」(現地メディア記者)
渦中の藤浪が「同点」の場面で登板できたのは、5月17日(現地時間)のダイヤモンドバックス戦だった。8回2死二、三塁、ヒットが出れば敗戦濃厚。いや、またいつもの「ノーコン病」で、ピンチ拡大ということもある。
8回はピンチをしのいだが、9回に炎上…。後続のリリーバーも踏ん張りきれず、藤浪が出した走者を帰してしまったわけだが、これで藤浪は5敗目。先発から「ビハインドゲーム中心の中継ぎ」に配置換えされたが、肝心の制球難は改善されていない。
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「同点の場面で使ってもらえただけでも良かったと思います。首脳陣の温情と、アスレチックスは投打ともに人材不足なので」(同)
5敗目を喫した時点での成績は、防御率12.62。ちょっと専門的になるが、奪三振と与四球の割合を表す「K/BB(奪三振÷与四球)」の数値は、1.09。「学生投手でも2.00を下回ることは滅多にない」(同)という。ちなみに、大谷翔平は3.20(5月23日時点)。藤浪の制球力は、投手として認めてもらえる最低数値の半分程度なのだ。
「藤浪とアスレチックスの間で交わされた契約事項の中に、『メジャー選手枠の40人から外さない』の文言があったようです。チームに残された選択肢は、トレード放出か、途中破棄の二択。40人枠に残したままマイナーに降格させることもできますが、現実的ではありません。若手を昇格させるなら、藤浪以外の誰かを40人枠から外さなければなりませんので」(米国在住ライター)
アスレチックスからの“ウェーバー公示”
複数のMLB現地取材者が口にしているのは、契約の途中破棄。つまり、「ウェーバー公示された」だ。
「ウェーバー公示とは簡単に言えば、『トレードに出します。興味のある球団はもらってください』ということ。でも、ルール改定されて、今まではリスト入りした選手名がオープンにされましたが、今は非公開に。米30球団のゼネラルマネジャー級の幹部職員だけが見ることができる規定に変わりました」(同)
引き取り手が現れなければ、マイナー落ちもあり得るが、「ウェーバー公示した」ということは、「もう、アスレチックスは藤浪を戦力として見ていない」とも解釈できる。