■アクアらの作った動画が大バズり
同作は、「週刊ヤングジャンプ」(集英社)で2020年から連載されている赤坂アカと横槍メンゴによる人気漫画が原作。非業の死を遂げた主人公の青年が前世の記憶を持ったまま、“推し”ていたアイドルの子供に生まれ変わるも、数年後に熱狂的なファンに母親であるアイドルを殺されてしまい、犯人に情報提供したと思われる父親に復讐するために奔走する姿を描く。芸能界の華やかな部分とシビアな部分を描いており、斬新な設定や先の読めない展開で連載開始直後から話題を集めている。
第七話では、歩道橋の欄干に立ったあかねを引き戻したアクアが「このまま辞めたくない」というあかねの意志をくみ、炎上の鎮静化に動き始める。共演者たちの協力を得て、番組ディレクターも説き伏せ、あかねが悪く映るような番組の演出とは一線を画した動画を作成し、番組の公式アカウントにアップ。動画は予想以上にバズり、見事にあかねに対する悪いイメージを払拭することに成功。炎上は鎮静化する。
■あかね、伝説のアイドルを体現
番組復帰を目指すあかねに、アクアらは何かのキャラクターをつけることを提案。あかねはアクアへのお礼も兼ねて、アクアの理想の女性・アイの特徴をまとって番組収録に臨むことに。実は、演劇界では天才役者として有名なあかねは、綿密な分析調査によってアイの特徴を細かく洗い出し、無邪気な口調から吸い寄せられる天性の瞳までを高いクオリティーで再現。「アイのまねなんて誰にもできない」と思っていたアクアを驚かせる。
アクアらによる炎上騒ぎの収束から、真面目過ぎて不器用だったあかねの才能の発揮、そして得意の演技が規格外であることなど、伏線回収から新事実公開までジェットコースターのような怒涛(どとう)の展開に、胸のすく思いをしたと同時に強い衝撃を受けた。
SNS上でも「EDの入り方完璧!」「鳥肌立った」「最後鳥肌やばい」「展開熱かった」「EDのイントロが本編に被る演出は最高だわ」「スイッチ入ってアイの目になった瞬間最高に鳥肌」といった投稿が多く寄せられ、Twitterのトレンドを席巻。
また、“本家”アイ役であり、黒川あかねファンでも知られる高橋は、放送後に自身のTwitterを更新し「いち作品ファンとして大大大好きな黒川あかねちゃんの大大大好きなシーン。すっごく胸が熱くなって、それでいて、大好きな天才役者と大好きな彼女が居て、この胸の鼓動は言葉に表せない、きっと一生に一度の体験。ひたすらに感謝。第7話、ありがとうございました」と、思いをつづっている。
◆文=ザテレビジョンアニメ部