■ハンドボールの試合で、大ハリキリの瞬
このドラマは、同名の人気漫画が原作。ドジさえもクールにキメてしまう4人の“クールドジ男子”が、ドジをきっかけに運命の出会いを果たし、コンプレックスや将来への不安、仕事の疲れ、隠している承認欲求などの悩みを抱えながら、時にはお互いを支え合い、少しずつ友情を育くんでいくストーリーだ。
ハンドボール部の瞬は、自分が活躍する姿を見せたくて、試合に三間、颯、蒼真を招待した。が、蒼真は会場までのバスを乗り間違えて、全く違う方向へ行ってしまっていた…。正しいバスに乗り直した蒼真はいつものように自分の失敗にウケる余裕は無く、試合開始に間に合うかどうか、会場に向かいながら心配していた。
■気合入りすぎてガチガチの瞬…
今日は3年生の先輩の引退試合でもあり、瞬はいつも以上にハリキっていた。試合前に「先輩とできるだけ勝ち上がっていきたいんで!」と、意気込みをアツく語りながら隣を見ると、先輩ではなく同学年のチームメイト…。「オマエに言ってねーし!」と、取り繕う瞬に、後ろに居た先輩が「今日は頼んだぞ」と声をかけた。大好きな先輩から気合を入れられた瞬は、「絶対勝つ!絶対勝つ!絶対勝つ!」と、闘志に燃える。だが気合が入りすぎて、右手と右足が同時に出てしまうほどテンパってしまう。
試合開始。瞬は、緊張しすぎてガチガチで、いつもの力が全く発揮できずミスばかり…。そこへ蒼真が遅れて到着。瞬が緊張している、と颯と三間から聞いた彼は、観覧席から瞬に呼びかけて励ました。レンズのキャップが付いたままの愛用の一眼レフを見せながら笑いかける蒼真を見て、「また同じことしてる…。ダサッ」と呆れる瞬。蒼真は、瞬と知り合った日も、レンズのキャップを外し忘れたまま撮影しようとしていたのだった。
■「どうせダサくなるなら、せめて笑い飛ばせるように」
しかし、今一番ダサいのは自分…と瞬は思った。颯に勉強をみてもらって赤点を回避して、先輩たちと試合出られたのに、三間に見られた、公園で転んで頭をぶつけたカッコ悪い姿を挽回したいのに、「絶対にやってやる!」と気合を入れたのに、ここまで何もできていない自分が悔しかった。だが、失敗を笑い飛ばす蒼真の余裕と強さを思い出して、自分もそうありたいと思った瞬は、「どう生きたってダサくなるなら、せめて笑い飛ばせるくらいの男になろう」と、緊張が解け、見事にゴールを決めた。
蒼真は、瞬がゴールを決めた瞬間をカメラにおさめた…はずが、キャップは付いたまま。ファインダーを覗き込んで視界が真っ暗だった蒼真は、自分のドジっぷりに突っ伏して大笑い。さっき遅れて到着した時、「一度間違えたから、もう同じ事はしないと思う」と言ってたのに…。
■またまたまたカメラレンズのキャップを外し忘れる蒼真
試合は残念ながら負けてしまったが、先輩たちは「活躍してくれてありがとな」と、瞬をねぎらった。「別に…」と強がる彼が先輩たちはかわいくて仕方がない様子。「ホントにかわいいヤツ」と言われた瞬は、NGワードの「かわいい」に過剰反応。皆は怒る瞬がさらにかわいく、ワザとバックハグしたり羽交い絞めしてからかった。その様子を「いいですね、青春」と微笑ましく見守る三間たち。そして蒼真が、じゃれ合う瞬たちにカメラを向ける。が、またキャップが…。二度間違えたのに、まだやらかす蒼真が愛しすぎた。
このシーンで、カメラのキャップを外した颯のドアップショットになったのだが、「カッコよすぎる!」「演出最高!!」「心臓ヤバい」と、命が危なくなった報告がツイッターに溢れ返った。また、颯の後ろから微笑みながら覗き込む三間にも胸キュンしたようだ。
そして、ラストに5人目の“クールドジ男子”、小説家の五十嵐元晴(瀬戸利樹)が登場。早速、編集者との待ち合わせ場所の南口を東口と間違えてドジっぷりを披露。彼が次回から4人とどのようにかかわっていくのか。楽しみがまた1つ増えた。
◆文=鳥居美保/構成=ザテレビジョンドラマ部