塩分を過剰に摂取したらどうする?
【要チェック】塩分の過剰摂取には「カリウム」が効果的! お勧めの食べ物5選を一挙公開!
「塩分が多く含まれる食べ物を一度に多く食べてしまった」「ラーメンのスープを飲み干した」「食べ物にしょうゆをたくさん付けた」など、塩分を過剰に摂取してしまうことがあります。塩分を多く摂取すると喉が渇くだけでなく、病気のリスクも指摘されています。
塩分を過剰に摂取してしまった場合、何をすべきなのでしょうか。なかざわ腎泌尿器科クリニック(石川県野々市市)の中澤佑介(なかざわ・ゆうすけ)院長に聞きました。
カリウムが含まれる食べ物を摂取すること
Q.1日の適切な食塩の摂取量について、教えてください。
広告の後にも続きます
中澤さん「日本高血圧学会は、1日6グラム未満の摂取を推奨しています」
Q.塩分を過剰に摂取した場合、どのようなリスクがあるのでしょうか。
中澤さん「高血圧症のリスクが高まるほか、まれに血液中のナトリウム濃度が高い状態となる『高ナトリウム血症』にかかることがあります。高血圧症が原因で全身の血管がダメージを受け、心臓や腎臓、脳などにさまざまな合併症を引き起こすので注意が必要です。
そもそも、腎臓でつくられた原尿は糸球体でろ過された後、99%が体内に再吸収され、残りの1%が老廃物や水分とともに尿として排出されます。食塩を多く摂取すればするほど、食塩に含まれるナトリウムが体内に再吸収されます。
ところで、高血圧症には、塩分の影響を受けやすい『食塩感受性高血圧』と、塩分の影響を受けにくい『食塩非感受性高血圧』があると提唱されるようになり、それぞれ要因は異なります。食塩感受性高血圧は、塩分に含まれるナトリウムの再吸収、食塩非感受性高血圧は、血管の収縮が要因だといわれています。
いずれの高血圧症の患者も、血圧が正常な人よりも食塩に対する感受性が高いため、減塩に取り組むことで特定の降圧薬の効果が増強されます。そのため、治療において、減塩に取り組む必要があると考えられています」