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赤井沙希「枯れて朽ちていく花ではなく、美しいまま散る花でいたい」と11・12両国での引退を発表【DDT】

TOKYO HEADLINE

デビュー10周年の年に決断

 DDTプロレス所属のプロレスラー・赤井沙希が5月24日、都内で会見を開き11月12日に行われるDDTの両国国技館大会「Ultimate Party 2023」で引退試合を行うことを発表した。

 赤井は今年、デビュー10周年を迎え、3月21日の後楽園大会から「10周年記念ロード」が始まっていた。

 会見には赤井とDDTの高木三四郎社長が出席。冒頭、赤井が「約10年前、客席からDDTを見ていて“なんてめちゃくちゃで愛しい団体なんだろう”と夢中になり、ひょんなことから高木大社長から“プレイヤーにならないか”とお声をかけていただき、悩みに悩んで親に大反対されながらも両国国技館でデビューしたことが、ついこの間のことのように感じられます。DDTの歯車の一部になれることを誇りに、この10年間、一度も止まることなく走り続けて来ました。未熟な私には足りないものがたくさんありましたが、皆様からの温かい声援が弱い私の力となり自分の強さや自信へと変わっていきました。そんな皆様からの力とともに私は“強く、気高く、美しく”をモットーに日々リングに立ち続けてまいりましたが、10周年を迎えた今年、この節目の年にけじめをつけることで、それもやっと完成されるのかなと思いました。私、赤井沙希はデビュー10周年を迎える今年、2023年11月12日、デビューした場所でもある両国国技館にてプロレスラーを引退することを決意いたしました。私も枯れて朽ちていく花ではなく、美しいまま散る花でいたい。それこそが赤井沙希のプロレス道の最終地点だと思っております。ファンの皆様の中で、いい状態の赤井沙希が美しい思い出として存在し続けられることが自分にとっての一番の理想です。寂しさや悲しさがないと言えばウソになりますが、これも私にとってのDDTや皆様に対する一つの愛の形であり、私の美意識だということをご理解いただきたいと思っております。こんなにも夢にあふれる世界にいられる喜びをいつも感じていて、本当にたくさんの経験をさせていただきました。皆様からいただいた温かい思いをプロレスラーとして試合でお返ししていけますよう、引退するその最後の日まで自分らしくブレずに全力で駆け抜けてまいりたいと思っております。引き続き、DDTプロレスを、赤井沙希をよろしくお願いいたします」と11月の両国大会で引退することを報告した。

高木社長の「引退してもずっとDDTの家族の一員です」に涙

 これを受け高木社長は「赤井さんはすごくポテンシャルも高く。プロレスのリングにいたら、ものすごく映えるだろうなと思い、この世界にスカウトさせていただいたんですが、本当にすごくお母さんから反対されました。僕はお母さんに納得していただくために“赤井さんを必ず立派なプロレスの選手にDDTが責任をもって育てます”と言わせてもらいました。で、お母様の了解も得て“じゃあ1年頑張りなさい”と言っていただいたのが10年以上前の話なんですが、本当に今のように思いだされます。そこから赤井さんの頑張りもあって、翌年には東京スポーツ制定のプロレス大賞新人賞を受賞。最初は1年か2年かなと思っていたんですが、やっぱりDDTを愛し続けてくれて、今年10年を迎えた中で彼女の中にもいろいろな思いがあって引退を決意したんだろうなと思っています。僕らDDTができることは赤井沙希を、美意識が高い赤井沙希を、本当にきれいで美しく送り出して上げる事かなと思っています。本当にDDTを好きになってくれてありがとう。あなたはDDTの家族の一員です。引退してもずっと家族の一員なので、だから赤井さんの引退ロードはDDTが責任をもって美しく送り出してあげたいと思います」などと語った。

 この高木社長の「引退してもずっとDDTの家族の一員です」という発言に赤井は顔を覆った。

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8~9年目あたりから10周年での引退を意識

 赤井は引退を決意した時期については「あまり自分の終わりのことは考えてなかったんですが、8~9年目あたりから周りの方から“もうすぐ10周年だね”とたくさん言われるようになり、長く続ける美学もあると思うんですが、私の場合は美しく散る花でいたいという思いが強いので、この10周年というタイミングが一番の理想かなと思い、意識するようになりました」と2年ほど前から引退について考えるようになっていたよう。

 引退後については「今行っているサロンでしたり、プラチナムに所属していたりとか、そういう活動は引き続きやらせいていただきます。ただ、今は自分のプロレス人生をどう全うするかということに全力で集中したいと思っていますので、今はそれに全部かけたいと思っています」と語るにとどめた。

 引退について母には「一番最初に伝えました。やっぱり親としては安心な部分もあったみたいなんですが、母親にもDDTの魅力は十分伝わっていたので、どこか少し寂しそうでもありました。でも今日の会見も含めて見守ってくれているので、残り半年間ですが、娘のリング上で戦う、なりたいプロレスラーの姿を見せられたらなと思っています」、父で俳優の赤井英和には「父にはプロレスデビューをする時も人を介して報告したんですが、今日の引退会見も一切伝えてません。今日の報道で知ることになると思います。まだ知らないです。やっぱり父は誰よりも自分自身がリングで戦う楽しさを知っているので、自分の最後のけじめとして、この報道で知られた後に自分の口で報告しようと思っています」と語った。

7・23両国でのKO-D6人タッグ王座挑戦が電撃決定

 引退試合については「私は10年前に両国国技館でミックスドマッチで生まれたので、希望としてはミックスドマッチで終わりたいなと思っています」とデビュー戦と同じミックスドマッチを希望。

 DDTでは7月23日にも両国大会があるのだが「自分の中ではDDTのKO-D6人タッグというベルトが一番思い出深くて、そこに挑戦できるように頑張れたらなと思っています。坂口征夫選手、岡谷英樹選手が今の自分の大切なパートナーで、この3人で挑戦できるよう頑張りたい」と現在活動中のユニット「イラプション」での王座挑戦を目標に掲げた。これに高木社長は「今、樋口和貞、中津良太、石田有輝のハリマオが王者。樋口も元イラプションでもありますし、赤井さんにその気持ちがあるなら、社長判断で決めます。決定です。こういうのは早いほうがいい」と7月の両国大会でハリマオにイラプションが挑戦するKO-D6人タッグ王座戦が電撃決定した。

 引退ロードとなる残り6カ月の間にはもともと「SAKI AKAI 10TH ANNIVERSARY TOUR IN KORAKUEN!!」(8月13日、東京・後楽園ホール)と「SAKI AKAI 10TH ANNIVERSARY TOUR IN KYOTO!!」(9月30日、京都・KBSホール)の2つの10周年記念大会が決まっているのだが、高木社長は「それ以外にも後楽園大会や地方大会でもタイミングが合えば、記念試合的なものも組んでみたいと思っている。これからいろいろな方々に話をしていくことになると思う。ただ、やるからには赤井選手自体が一生記念に残るものだったり、世間的にもインパクトのあるものをマッチメイクしていきたいと思っている」との意向を示した。赤井も「今までお世話になった選手、まだ触れたことのない選手、まだ戦ったことのない選手ともチャンスがあれば試合をしたいと思っています。私とこの半年間でやりたい選手がいれば、ぜひDDTに上がってきてください」と呼び掛けた。

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