前回は負傷で選出されず
EURO2024予選に向けたメンバー発表を控えるイングランド代表。マルタ、北マケドニアとの対戦が予定されており、選考には注目が集まっている。
そんななか、メンバー選考から漏れるのではないかと思われている選手のひとりが、チェルシーのラヒーム・スターリングだ。英『Daily Mail』でも「犠牲者のひとりになる可能性がある」と招集に懐疑的な見方をしている。
スターリングは長年、イングランド代表の中核メンバーとして名を連ねていた。EURO2020や昨年のカタールW杯にも出場。しかしチェルシーに移籍した今季はチームの不調や膨張したスカッドの影響もあり、満足な成績を残せていない。プレミアリーグでは27試合に出場し、6ゴール3アシスト。昨季はマンチェスター・シティで30試合13ゴール5アシストの成績を残していたが、今季はゴール数も半分以下に落ち込んでしまっている。
チェルシーでは負傷の影響や、2度にわたる監督の交代劇の影響もあったと思われ、調子を落としてしまったスターリング。同紙はガレス・サウスゲイト監督とスターリングとの緊密な絆に触れ、現在も戦力として考えてはいるものの今回は休息のためにあえて呼ばないことも考えられるとしている。
しかしイングランド代表にはマンチェスター・シティのジャック・グリーリッシュやフィル・フォーデン、マンチェスター・ユナイテッドのマーカス・ラッシュフォードほか、スターリングと同ポジションで戦える選手は豊富に揃っており、スターリングに頼らずとも強力なスカッドを揃えることができる。今回の選考だけでEURO本戦のメンバーが決まるわけではないが、スターリングが以前ほど絶対的な立ち位置にいないことは確かである。