
ご存じの通り犬はボールが好きだ。そこにボールがあったら遊びたくなってしまうのが犬心というものだ。
この犬はかっこいいボールが転がっているのを見て、いてもたってもいられなくなったのだろう。
南米チリで行われていたサッカーチームの試合中、大きな犬がボールめがけて一直線に飛び込んできて、それを抱え込むという、ほほえましい乱入事件が勃発した。
Puppy Plays Professional Football
サッカーの試合に乱入し、ボールに飛びつく犬
5月14日、チリのプロサッカークラブ、クリコ・ウニドとパレスティーノの試合が行われていた。その最中、一匹の大きな犬がグラウンドに駆け込んできた。その犬は、猛スピードでサッカーボールを目指して一直線に駆け、それを抱え込んだのだ。これがゴール内のキーパーだったらファインプレーだ。

犬は選手に抱きかかえられ、スタッフに渡され場外に
突如現れ、サッカーボールに飛びついた犬に、両チームの選手たちは驚きつつも、この予期せぬ新しいプレイヤーに心惹かれて取り囲んだ。パレスティーノのプレイヤー、マキシミリアーノ・サラス選手は、その犬を撫でると、犬はうれしそうに尻尾を振る。
観客たちの歓声と笑い声を浴びながら、サラス選手が犬をサイドラインに連れて行った。
犬はこのボールが気に入ったようで、サラス選手に抱きかかえられてもボールを離そうとしなかった。
だが残念なことに途中で零れ落ちてしまったようだ。

サラス選手は、犬をスタジアムのスタッフに渡すと、スタッフは犬を安全な場所へと運んでいった。
犬の表情は、もうボールで遊べないことで落胆しているようにも見える。

犬の乱入がチームに勝利をもたらす?
この映像をSNSに投稿した観客によると、子犬は試合開始から約8分後にスタジアムに乱入したという。そして、この犬こそサラス選手と彼の所属するパレスティーノのチームにとって吉兆だったのかもしれない。試合はパレスティーノが1-0で勝利したのだ。
映像を見た視聴者からは、「これは今までで見た中で最もかわいい乱入事件だ!」といった声が多く寄せられ、多くの人々がこの犬にボールをプレゼントするようサッカーリーグに要望を出したそうだ。
この犬はたまたまスタジアムに迷い込んだ野良犬なのか、観客が連れてきた飼い犬なのかは明かされていないが、ボールに対する熱意と技術力(?)も高そうなので、ちょっと訓練すれば、このスタジアムでボール回収係になってくれるかもしれない。
アメリカでは、野球場で審判に水を運び、飲み終わると回収する役を担ったゴールデンレトリバーもいる。
メスかどうかはわからないけどチームに勝利をもたらす女神的マスコットになれる可能性もあるのかも。
written by parumo