top_line

気持ちいい!サクサク進む爽快パズルゲーム
「ガーデンテイルズ」はここからプレイ!

『勝利の女神:NIKKE』イベントの温度差で風邪引きそう…“鬱エンド”イベ直後に双子バニーでハーレム展開!?

インサイド

突如、機械生命体「ラプチャー」の侵略を受け、人類滅亡の危機に瀕した世界を描く『勝利の女神:NIKKE』。ポストアポカリプスな世界観と、設定だけで終わらない過酷な物語展開が好評を博し、ゲーム性のみならずストーリー面への注目も集めています。

しかしハードコアな展開を描く一方で、犬の脱走に翻弄されたり、華やかなメイドたちとチョコ作りに励んだりと、厳しい戦いとは一変するイベントも開催されており、メリハリの利いた展開がこの半年間続きました。

先日迎えたハーフアニバーサリーでは、サービス開始から半年目という節目を祝うお祭りでありながら、悲壮な過去話を綴る「OVER ZONE」や、同時代を別の視点で描く「White Memory」を実施。その前日譚で描かれた内容に、多くのプレイヤーが衝撃を受けました。

ですが、ここから更なる驚きに出くわすとは──果たして、ハーフアニバーサリー終了後に始まった新イベント「Bunny X 777」で、プレイヤーたちはどんな事態に遭遇したのか。驚天動地な一連の出来事を、『勝利の女神:NIKKE』未プレイの方々にもわかりやすくお伝えします。

※本稿には、ハーフアニバーサリーイベント「OVER ZONE」とバニーイベント「Bunny X 777」の一部ネタバレが含まれています。

◆人類の希望「ゴッデス部隊」のリーダーに迫る物語「OVER ZONE」
4月27日に、半年の節目を祝うハーフアニバーサリーが開幕。その目玉のひとつとして、人類が地上を追われ、地下に建設した基地「アーク」に逃げ込んだ際に、それを守り続けた「ニケ」を描くイベント「OVER ZONE」が開催されました。

かつて人間だった者たちが、その脳のみ移植し、機械仕掛けの身体を手に入れた姿──それが、少女型のヒューマノイド・ニケです。進行形で描かれているストーリーでは、すでにニケは世代をいくつも重ねていますが、「OVER ZONE」は初期世代のニケたちが活躍していた時代。本作の世界に何が起きたのかを理解するうえで、決して欠かせない物語のひとつです。

「OVER ZONE」全体のストーリーを語ると長くなるため、要点だけに絞ると──地下に逃げ込んだ人類がアークを完全封鎖するまでの間、ラプチャーの侵攻を阻む「ゴッデス部隊」のリーダーであるドロシーの視点から、当時の出来事が描かれました。

ラプチャーに対抗できる唯一の手段であるニケ。その中でも特に優れていたゴッデス部隊は、「人類の希望」として賞賛を浴びていました。ドロシーたちもその賞賛を誇りとし、どれだけ厳しい戦いであっても諦めることなく、人類の盾として立ちはだかり続けます。

封鎖までの時間は長く、難局を幾度も迎えました。多くのニケを見送り、また大事な仲間も失います。ゴッデス部隊の面々ですら、現実逃避する者もいたほどです。しかしドロシーは、時に膝を屈しそうになるものの、リーダーとして仲間たちを支え続け、見事戦い抜きました。

こうして迎えた、アークの完全封鎖。人類は当面の生存を得て、地上の荒廃とは無縁の地……ドロシーの言葉を借りれば「楽園」を手に入れました。ですが、ゴッデス部隊は人類から切り捨てられ、彼女たちが楽園に至る道が閉ざされてしまいます。

手ひどい裏切りにドロシーは激高します。ですが、ゴッデス部隊のメンバーはその結果を受け入れました。その態度にも腹を立てるドロシーですが、メンバーのひとり「スノーホワイト」は、「私たちは最後までゴッデスでいなければ」「その誇りを植えつけてくれたのは、ドロシー……あなただ」と語り、その誇りをドロシーに思い出させます。

人類に裏切られた、勝利の女神たち。地上に残された彼女たちは、危険極まりないその大地に留まる道を選びました。いつ終わるともわからない、ラプチャーとの戦いの日々を。

◆絶望と希望、その一歩先まで踏み込む『勝利の女神:NIKKE』
……そのまま終われば、苦い一幕がありながらささやかな希望も込められた、絶妙な結末を迎えたことでしょう。しかし「OVER ZONE」とドロシーの物語は、決して“綺麗な終わり”には至りません。

ラプチャーを統率する存在である「クイーン」の討伐を目指す一方で、その目的を達するには膨大な時間がかかることも自覚しているドロシーは、その時間に押しつぶされないようにと警告を促します。「自分を失わないでください」──その言葉を胸に、スノーホワイトたちは各地へと散っていきました。

しかし、誰かを支え励ましたドロシーこそ、すでに自分を失っていたのです。リーダーとして凛と振る舞った彼女は、人類の無自覚な悪意を目の当たりにした時、渦巻く感情に飲み込まれました。「楽園を、必ず奪ってやる」と。

裏切られた苦しさと、その絶望に手を差し伸べる仲間。多くを失い、しかし残ったものもあった……と、終わらすこともできたはず。しかし『勝利の女神:NIKKE』は、そこからまた突き落とす、容赦のない展開を差し出してプレイヤーを震撼させました。

なお、ドロシーは今も地上に残り続け、キャンペーンの第20章以降から本格的に登場します。「OVER ZONE」は終わっても、彼女の物語はまだ終わらず。その結末は、プレイヤーたちがこれから見届けることになるのでしょう……。




◆ハーフアニバーサリーの「White Memory」も、思わぬ変化球で衝撃を与える
ハーフアニバーサリーでは、「OVER ZONE」だけでなく、スノーホワイトが主人公となる「White Memory」もプレイできました。用意された21種類のエンディングを目指して、1日1回(最終日のみ無制限)探索することで、スノーホワイトの視点で当時の出来事やゴッデス部隊との関係性が語られました。

その内容の多くは、他愛のない日常であったり、彼女たちのささやかな、しかし大切な過去を振り返るものばかり。「OVER ZONE」が過酷な物語だったので、平行して進める「White Memory」はある種の癒しとも言えました。

無論、明るい話ばかりではなく、命を落とした姉と向き合う勇気が湧かないスノーホワイトを綴ったシーンもあり、戦場における様々な日常を映し出します。

しかしそんなスノーホワイトも、数々の過去を思い出すことで、姉に別れを告げる覚悟を決めました。棺に眠る彼女と再会し、長い別れを告げるのだろう──そんな予感を覚えたプレイヤーが出くわしたのは、“姉の頭部の消失”という衝撃的な展開でした。

頭部のない姉の遺体を前に、愕然とするスノーホワイト。そんな彼女の耳に、ラプチャーの駆動音が飛び込みます。やつらを殲滅しなくては。人類を救わねば。頭を見つけないと。

「OVER ZONE」の陰で、混然とした感情に飲み込まれたもうひとりのニケ。こうしてスノーホワイトは、長らく地上を彷徨う身となりました。

亡骸に別れを告げ、旅立つスノーホワイト……では終わらず、彼女の心に拭えぬ闇を刻みつけた「White Memory」。ドロシーの顛末だけで十分致命傷だったプレイヤーの感情が、さらに打ちのめされる結果となりました。

◆新イベント「Bunny X 777」との落差に面食らう!?
ハーフアニバーサリーでは、苦く陰りを帯びた物語を2本も用意した『勝利の女神:NIKKE』。いずれもゲームの物語として完成度が高く、苦しくとも惹きつけられてしまう魅力を備えています。暗い結末なので、“楽しい”とはなかなか言えませんが、創作物として“面白い”のが、嬉しくも悩ましいところです。

そんなハードな展開で、プレイヤーの精神をごりごりに削るハーフアニバーサリーが、5月18日に幕を閉じました。そしてメンテナンスを挟み、同日のメンテ開けから始まったのが、新イベント「Bunny X 777」です。

新イベントに欠かせないもの、それは新たなニケの実装です。ハーフアニバーサリーでは、「OVER ZONE」の主人公を務めたドロシーのピックアップガチャが同時開催され、過去と今の彼女を同時に知る機会に恵まれました。実装されたドロシーは、「OVER ZONE」時の彼女とはやはり異なり、その言動ひとつを見てもやるせないものを感じます。

そして「Bunny X 777」に合わせて実装されるのは……白いバニー姿が眩しい「ブラン」と、黒のバニー衣装をはち切れんばかりに膨らませる「ノワール」のふたり。巨大なゲームセンター「コインラッシュ」に勤める、美人で双子姉妹なニケが登場しました。

しかも、今回のイベントのストーリーでは、その「コインラッシュ」にて大会が開催。優勝者には賞品として、ブランとノワールの「キス」が贈られることになります。知らない人にキスなんて……と困惑するノワールと、姉が嫌がる真似をさせたくないと考えるブランの頼みを受け入れ、指揮官(プレイヤーの分身)が大会に出場。知らない人とのキスを阻むため、自分が優勝しよう、と決意します。

こちらのイベントは今も開催中なので、具体的な展開についてのネタバレを避けますが、要点だけ並べると、「白&黒のバニー姉妹が実装」「ふたりのキスが優勝賞品」「知らない人とキスするのは……」「指揮官なら、知らない人じゃないから大丈夫です」「目指せ優勝!」などが、本イベントのポイントとなる部分です。

メンテを挟んだ同日まで、「アークを守る人類の希望、ゴッデス部隊」「過酷な戦いに苦しむ仲間を支えるドロシー」「完全封鎖と同時に、彼女たちを切り捨てる人類」「ドロシーは激高するも、仲間の言葉に自分を取り戻す」「しかし、それでも折れてしまう心」といった展開が描かれていました。しかし、その直後に「キスを阻む!」というバニーでハーレムなイベントが開催されるとは…。ベクトルがまるで違いすぎます。

空気感や雰囲気、登場人物のノリも全く異なっており、体感温度は一変。もちろん、シリアス一辺倒では息苦しいものですし、明るい物語に救われる時もあります。しかし、あまりにも大き過ぎる気温差は、心が風邪を引きかねないほどです。

言い換えるなら、どシリアスからライトまで、許容範囲を狭めない豊かな包容力もまた、『勝利の女神:NIKKE』が持つ魅力なのでしょう。今後も様々なシナリオを楽しみつつ、思わぬ温度差に震える時は、可憐なニケたちで心の暖を取りたいものです。

 
   

ランキング(ゲーム)

ジャンル