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SSFF2023参加作品 五感の先に訴えかけてくる、おならで始まる恋物語『ラの♯に恋をして』【黒田勇樹のハイパーメディア鑑賞記】

TOKYO HEADLINE

 こんにちは、黒田勇樹です。

 毎度のことなんですが、現在TOKYO MX2にて放送中の『J-BOTケロ太』の撮影と編集に追われる日々となっております。

 暑くなったり寒くなったりといろいろと大変なんですが「ロケならでは」とその辺も楽しんでやっております。

 見逃し配信( https://www.youtube.com/watch?v=QnaVI3gSk8k )も始まっていますので、見逃した方はぜひこちらで。

 では今週も始めましょう。

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「ラ」という音は、音楽をやる人にはそこそこ重要でアルファベット表記するときに「A」と呼ばれて、音叉という、見たことありますかね? チーンてする棒の先にU字がついたみたいな金属の道具。主に調律、音を確認する作業の時に基準とする為のもので、これが大体「A」の音なんです。なんでドじゃなくてラなんだ、については筆者も詳しく知りませんが、なんか赤ちゃんの泣き声がラで、ドは「真ん中の基準になる音」だからドレミの1番手があてられたそうです。

 さて、この「ラ」がシャープするということは“半音上がる”ということなので、勝手な想像ですが「いつもの日常が、ちょっと明るくなる」という比喩なんではないでしょうか? 凄く素敵なタイトル『ラの♯に恋をして』。

 どんな映画かというと、老舗の呉服屋の娘が、ピアノを調律しに来た調律師の前でおならをしてしまって恋が始まるという…15分なのに情報量多いな!な、作品。

 基本的にはラブコメの部類なんでしょうが、ずっと穏やかでしっとりと話が進んでいきます。

 この情報量を、そのトーンでやり切るの、実は非常に大変で、まずそこに感動しました。

 映像作品て、突き詰めれば光と音、つまり五感のうちの2つ、視覚と聴覚にしか訴えかけられないんですが、この作品ではその他の感覚、恋をした相手にもらったお菓子を食べている表情で味覚だったり、着物のたたみ方を躾けられるシーンでは触覚など、色々な感覚を刺激されます。

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