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「他では味わえない爽快感をお届けできる」スタイリッシュなパワードスーツで恐竜をなぎ倒す『エグゾプライマル』開発チームインタビュー

Game*Spark

スタイリッシュな「エグゾスーツ」を身にまとい、5人1チームで恐竜の群れに立ち向かう『エグゾプライマル』。謎が謎を呼ぶストーリーとPvEとPvPの両要素を兼ね備えた注目の新規IPで、Xbox Series X|S、Xbox One、Windows、P5、PS4、Steam向けに7月14日発売予定(Xbox Game Pass加入者は発売初日からプレイ可能)です。

本稿では『エグゾプライマル』を手掛けるCAPCOM開発チームへの合同インタビューの模様をお届けいたします。本作の見どころや、マッチングのバランスなどオープンベータテストからの変更点、そしてリリース後の予定まで、気になるところをじっくり聞いて来ました!

オープンベータテストの意見を落とし込んだ製品版に
──最初に自己紹介をお願いいたします。

平岡 拓朗氏(以下、平岡)『エグゾプライマル』ディレクターの平岡です。よろしくお願いいたします。

布施 拓郎氏(以下、布施)アートディレクターの布施です。お願いいたします。

阿部 一樹氏(以下、阿部)テクニカルディレクターをやっています、阿部と申します。よろしくお願いします。

──現時点で開発状況はいかがでしょうか。

阿部順調とお伝えさせていただきます。発売日にはもちろん間に合うスケジュールで進んでいますが、オープンベータテスト(以下、OBT)のアンケートなどで頂いたご意見に最大限応えたいと思い、ゲームへの入れ込みを進めている段階です。通常のタイトルでは既に開発が終わっているくらいのタイミングなのですが、新規IPということもあって有り得ないくらい開発を引っ張っています(笑)。

──OBTからの大きな変更点はどのような部分になるのでしょうか。

平岡非常に沢山の方にプレイしていただき、中には「PvEの協力プレイは楽しいが、PvPで直接対戦する場面では緊張してストレスに感じてしまう」という声もありました。

PvPを苦手に感じる方にも遊んでいただけるのは私たちも嬉しいので、そういう方にも楽しく遊んでもらうために「直接の戦闘は発生しない、クリア速度などで競い合うルールでも遊べるような機能」を取り入れようと進めています。

──通常の「ディノサバイバル」はPvEの進行スピードを競った後に、PvPのファイナルミッションへと移行する流れです。そのPvP要素がないルールが実装されるのでしょうか。

阿部恐竜を倒していくゲームの根幹は同じですが、直接対決をするのではなく最後に高難度のミッションに挑戦してタイムを競うような形式です。PvEの満足度が高くなるようにしつつ、恐竜となって相手の次元に介入する「ドミネーター」の要素は残っています。

──対戦ゲームとしてはマッチングのバランスも気になるのですが、どういった仕組みになっているのでしょうか。

阿部内部的にスキルレベルや進行度を把握して、同程度のプレイヤーとの対戦になる仕組みがあります。製品版になればOBTよりも更に精度が高くなり、より良いマッチングが成立するのではないかと考えています。

また、この「ウォーゲーム」を主催するAIリヴァイアサンは“接戦を演出したがる”設定もあり、ディノサバイバル内でも「負けているチームは強いドミネーターを提供される可能性が上がる」など逆転を誘発する要素もあります。

──OBTではPvPの比重が大きいのでは、という意見も見られましたが。

平岡我々が目指しているのは「PvPとPvE、どちらか一方だけ重視していても勝てない」バランスです。OBTではデータを収集して調整に活用していますし、初めてプレイする方は「敵が目の前にいるからとりあえず倒そう」と戦闘を優先してしまって目標が後回しになるケースもあったように見られました。そのあたりは試合が膠着していてもお互いが目標達成に近づいていくような調整や、ルールのわかりやすさを向上させる対応などを行っています。

阿部製品版では難しいミッションが増えるので、より連携が重要になってくると思います。

──ファイナルミッションには複数のルールがありますが、均等な確率で選ばれるのでしょうか。

阿部選ばれる確率はマッチングに参加している10人のユーザーのストーリー進行度やユーザーの状況によって変わるようになっています。

平岡ファイナルミッションにはPvPだけでなく、強力な敵と対峙するPvEもあり、リリース後にも更に広がって行く予定です。

──エグゾスーツについても聞かせてください。特定のスーツを使い込んでレベルを上げると解放される要素もあり、なかなか満遍なくプレイするのが難しく感じました。

平岡私たちも10種類のスーツそれぞれに愛着があるので全て遊びつくして欲しい気持ちはありますが、現実的には「どれかひとつでも刺されば」という狙いなので、ひとつのスーツを使い続けて極めるという遊び方も間違っていないと思っています。

──ゼファーがかっこよくて、ついそればかりになってしまいました。

平岡ゼファーはかっこいいですよね! ただ、ひとつのスーツのレベルを上げると他のスーツでも使える汎用的な「ベースモジュール」が強くなっていくので、新しいスーツを試す際にもゼロからとはならない仕組みになっています。

また、バランスで言えばスーツごとに活躍できる瞬間を遊びとして用意しています。例えばアンキロサウルスには遠距離からの射撃ばかりでは攻撃が通らないので、ヴィジラント使いも他のスーツに切り替えないと、といった具合です。

──なるほど!必然的に使い分けが必要になりそうですね。ちなみにエグゾスーツを着替えるとプレイヤーキャラクターの口調が変わりますが、あれはどういった仕組みでしょうか。

布施あれはエグゾスーツ側の機能です。スーツのOSのようなイメージですね。『エグゾプライマル』のプレイヤーキャラクターはカットシーンでも無口で個性は抑えめですが、その分着用するエグゾスーツによって「自分を変えられる」ように描いています。

毎週切り替わる特別なミッションに5人で挑み、世界中のプレイヤーとクリアタイムを競うモードを配信予定
──では、続いてストーリーやクリア後のやりこみ要素などボリューム面についてもお聞きします。製品版ではストーリーはどのような仕組みで進行するのでしょうか。

平岡「ディノサバイバル」をプレイすると勝敗に関わらず、ストーリーにあたる「バトルログ」が進んで先の物語を楽しんでいただけます。カットシーンだけでは全容を掴み切れない描写や設定もありますので、そうした補足として細かな設定が徐々に明らかになる「分析マップ」も存在します。

爽快なゲームをテンポ良く楽しんでいただきたいので「分析マップ」上のファイルは読まずに溜めたままでも進行できます。ちょっとした間や気になることがあったタイミングで楽しんでいただけたらと思います。

──フレンドと常にパーティーを組んでプレイし続けていれば、対戦での活躍度に関わらず同じ進行度になるのですね。

阿部ずっと一緒にプレイしていればそうなります。細かい話をすると、進行に差がある場合は遅れているプレイヤーの内容に合わせるようになっていますね。

──勝敗に関わらず物語が進行するのは続きを早く知りたい場合に嬉しいですが、負け続けてもストーリーが進むのはちょっと複雑な気もします。

平岡壁を乗り越えることで味わえる達成感もあるのですが、ストーリーを味わってもらう上での壁の設定はバランスが難しく、「勝たないと進まない」というのは対戦ゲームとは相性が悪くなってしまいます。ストーリーへの期待や、ストーリーをメインに楽しみたいといった声もあります。本作は新規IPなので、より沢山のユーザーさんにカジュアルに楽しんでいただくために「どうあってもどんどん進んでいくよ」という仕組みにしました。

阿部リヴァイアサンは戦闘データを集めるのが目的なので(優秀な兵士であるプレイヤーを)勝敗に関わらず生かしてくれる設定もありますね。

ちなみに進行に関わるごく一部のミッションでは、目標をちゃんと達成しないとストーリーが進まないようになっていますし、それはストーリーでも言及・説明されます。

──ゲーム中で敗北した場合、プレイヤーキャラクターはどうなっているのでしょうか。

布施世界観設定的にプレイヤーは無限のウォーゲームに巻き込まれているので、爆散したり恐竜の大群に飲み込まれたりしてしまうシーンもありますが、ギリギリでリヴァイアサンによって元の世界へと転送され、また次のゲームに呼び出されているイメージです。

なので、最初は「助かった」と思うかもしれませんが、次第に「終わりたくても終われない」苦しみを味わっている描写になっていますね(笑)。

──ストーリーを最後まで進めるとゲームクリアにはなると思いますが、追加ストーリーややりこみ要素については予定されているのでしょうか。

平岡クリア後のストーリー追加は検討していません。ですが、このゲームをやり込んでいただきたいので「ディノサバイバル」をより楽しむコンテンツの提供は今後のタイトルアップデートで予定しています。

クリア後も、通常の「ディノサバイバル」とは異なり5人1組で挑む高難易度なミッションを定期的に配信するモードを予定しています。仮に「タイムアタック」と呼びますね。高難易度なため最初はクリアも難しいかも知れませんが、見事クリアすればタイムが記録され、全世界ランキングで上位何%にいるといった表示や、それによって得られるアワードを用意しています。

「タイムアタック」に挑み、更なる記録のために再度「ディノサバイバル」で新しい要素の解禁や練習を目指し、また新しい「タイムアタック」に挑んで……とグルグル遊んでもらいたいなと。

──クリア後もずっと遊び続けられる、という訳ですね。

平岡繰り返し遊んでいただけたら嬉しいです!

──ありがとうございます。それでは、最後に本作を楽しみにしている皆さんへのメッセージをお願いいたします。

阿部今回ゲームコンセプトにもなっているのが「少数で圧倒的多数を打ち倒す」というもので、最大だと5人で1万を超える数の恐竜と戦う状況にもなります。「こんなの勝てる訳ない」と感じるほどの数の暴力を少数で打ち倒す爽快感は他では味わえないものになっていると思いますので、この気持ちよさを実際にプレイして確かめてみていただきたいです。

布施私自身色々とゲームをプレイする中で「自分の分身であるプレイヤーキャラクターがかっこいいとより面白くなる」と感じていて、本作ではエグゾスーツのデザインや動きに力を入れており、OBTでは嬉しい評判も沢山聞こえてきました。エネミーとなる恐竜も魅力的に描いていますので「見た目が好きだな」「恐竜好きだよ」と単純な気持ちでも手に取っていただければと。是非よろしくお願いいたします。

平岡新規IPとあって「どんなゲームか分からない」「ロール制のPvPがあって難しそう」という印象を持たれている方もいらっしゃるかもしれませんが、実際にプレイしていただいて体験できるビジュアルや爽快感は他では味わえないものだと、開発チームは自信をもってお届けしています。

対戦が怖いなと感じる方にも安心して手に取って頂ける機能も搭載していますので、ビビっと来るものがあれば触って好きになっていただきたいなと。発売後には開発チームのメンバーもオンラインに潜りますので、ウォーゲームの戦場で味方になるか敵になるかは分かりませんが、一緒にリヴァイアサンの実験を楽しんでいければ良いなと思います(笑)。

──発売を楽しみにしています。ありがとうございました!


PvEとPvPを併せ持つ独自のゲーム性をより良い体験にすべく、ベータテストで寄せられた意見をギリギリまで製品版へ反映させているという『エグゾプライマル』。強化スーツで大暴れしたい方からストーリーをじっくり味わいたい方まで、幅広い層に刺さるゲームとなるか、期待が集まります。

『エグゾプライマル』はXbox Series X|S、Xbox One、Windows、PS5、PS4、Steam向けに7月14日発売予定(Xbox Game Pass加入者は発売初日からプレイ可能)となっています。


 
   

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