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【日本ダービー】参考レース振り返り データは皐月賞組が好成績、ソールオリエンスの二冠に期待

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日本ダービーの参考レース

5月28日(日)、東京競馬場では第90回日本ダービーが行われる。世代の頂点をかけた一戦について、出走予定馬たちの主な参考レースを過去10年のデータとともに振り返っていく。

皐月賞【データ:A メンバーレベル:A】

過去10年の成績【7-9-6-69】勝率7.7%、連対率17.6%、複勝率24.2%

出走頭数が多いため勝率は7.7%にとどまるも、過去10年で7勝と最も相性が良い。昨年は皐月賞3着のドウデュースが見事ダービー馬に輝き、4着までが皐月賞組だった。

重馬場で行われた今年の皐月賞は、好スタートを切ったグラニットが逃げ、2角でタッチウッドが外から2番手にポジションを押し上げた。それによって息の入らない展開となり、1000m通過58.5(12.3-10.9-11.9-11.6-11.8)のハイペースとなった。

4角から直線に向くところで先行勢は一杯になって後退。変わって先頭に躍り出たタスティエーラが勝利するかと思われたが、ただ一頭大外から豪脚を繰り出したソールオリエンスが1.1/4馬身差で勝利した。

ソールオリエンスは4角17番手で内から12~13頭目という、かなりの大外を回るロスがありながらの完勝。重馬場のハイペースかつラスト12.5-12.0という加速ラップの展開で、あっさり差し切るのは簡単にできる芸当ではない。東京コースに替わることはプラスで、不安要素は見当たらない。

2着タスティエーラは後続に1.3/4馬身差をつけており、ただ相手が悪かっただけで素晴らしいレース内容だった。ただし、東京コースと中山コースのパフォーマンスを比較すると、皐月賞の方がより適性があったと言える。

3着はファントムシーフ。道中は10番手を追走して直線はしぶとく伸びた。敗れはしたが跳びが大きく、東京コースの2400mという条件はいかにも歓迎というタイプで、巻き返してくる可能性は高い。ダービー6勝の武豊騎手とも手が合いそうな印象を受ける。

4着メタルスピードは13番人気という低評価を覆す好走をみせたが、2400mはやや長いかもしれない。

5着ショウナンバシットはレース序盤13番手からレースを進めるも、3角から馬場の悪い内を通って進出開始。4角4番手まで押し上げ、直線では真ん中に持ち出すという競馬だった。切れる脚はないが、広い東京コースはプラスに働きそうだ。

6着シャザーンは4角でかなり外を回す形となり、ジリジリ伸びた。瞬発力が魅力でタフな馬場が堪えたという印象もある。距離延長と東京コースは歓迎だ。

7着トップナイフ、9着フリームファクシ、10着ベラジオオペラ、11着グリューネグリーン、17着ホウオウビスケッツも、日本ダービーに出走を予定しているが、現時点の力関係等を踏まえると、評価を上げる材料が見当たらない。


京都新聞杯【データ:B メンバーレベル:C】

過去10年の成績【2-1-0-19】勝率9.1%、連対率13.6%、複勝率13.6%

皐月賞組以外で最も好成績を残しており、2013年キズナ、2019年ロジャーバローズがここをステップに日本ダービーを制している。

良馬場ながら小雨が降る中で行われた京都新聞杯。リビアングラスが逃げるも、12.8-11.7-13.2-13.5とかなりのスローペース。それを嫌ったマキシが向正面で先頭へと並びかける展開となった。

ゴール前はしぶとく粘るリビアングラスと、3番手から差をつめてきたダノントルネードによる一騎打ちになるかと思われたが、さらに外からジリジリと伸びたサトノグランツがクビ差捉えきって1着。勝ちタイム2:14.1で決着した。

2着ダノントルネードは1月の3歳1勝クラスで、皐月賞9着のフリームファクシに1.1/4馬身差で敗戦。5着マイネルラウレアは皐月賞14着だった。これらを考慮するとメンバーレベルは低く、日本ダービーで上位争いをするのは難しいと考える。


青葉賞【データ:C メンバーレベル:B】

過去10年の成績【0-0-3-20】勝率0.0%、連対率0.0%、複勝率13.0%

日本ダービーと同じ舞台で争われる前哨戦だが、これまでの歴史を遡っても2着が最高。過去10年では2017年のアドミラブルを最後に3着内に入った馬はいない。

レースはアサカラキングが逃げて、1000m通過1:00.4というペースで流れた。1番人気のスキルヴィングは道中11番手の外を追走。直線では各馬横に広がる展開を大外から伸び、馬群を割ってきたハーツコンチェルトとの追い比べを制した。勝ちタイムは2:23.9だった。

スキルヴィングはゆりかもめ賞も勝利しており、東京芝2400mで2戦2勝。上がり34.1はもう少し弾けてほしい印象も受けたが、ラスト4Fは11.7-11.4-11.7-11.7と、スローペースとしては持久力も問われる流れだった。また最後は余裕があったということからも、内容は評価できる。2400mを走って中3週、状態面に不安がなければ皐月賞上位組にも対抗できる存在だ。

2着はハーツコンチェルト。道中はスキルヴィングとほぼ同じポジションで追走し、直線はロスなく立ち回った。距離延長で能力は示したが、1/2馬身という結果以上に差があったと感じる。

ライタープロフィール
三木俊幸
編集者として競馬に携わった後、フリーランスとなる。現在はカメラマンとしてJRAや地方競馬など国内外の競馬場を飛び回りつつ、ライターとしても執筆している。

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