飼い主さんに話を聞くと、なぎちゃんはケージの中に置いてある爪研ぎの上に乗ったら、2階に登ってみたくなってしまった様子だったとのこと。
立ち上がってキョロキョロし、柵につかまって体を伸ばしてさらにキョロキョロ。そして、「えいっ!」とジャンプしてみたものの、まだジャンプ力が足りなくて登ることができず、残念そうにしていたそうです。
飼い主さんは、「まさか2階に登ろうとしているの?」とハラハラしながら見守っていたそうですが、同時にこんなことを思ったといいます。
飼い主さん:
「上を見上げて考えているまんまるお目めの表情が可愛くて、思わず笑ってしまいました。『そのうち、このコは簡単に2階まで跳んだり、柵を登ったりできるようになるんだなぁ…』と、この幼いひとときがとても貴重な時間に思いました」
【獣医師解説】猫が二本足で立ち上がる心理
猫が二本足で立ち上がっているときは、どのような心理のことが多いのでしょうか。ねこのきもち獣医師相談室の岡本りさ先生が解説します。岡本先生:
「今回のなぎちゃんの様子を見ると、『興味がある場所に近づきたい、覗き込みたい』という好奇心や、登れるかどうかの距離をはかるためによく観察したいという気持ちから、二本足で立っていると考えられるでしょう。好奇心のほかにも、猫が二本足で立つときには一般的に次のような心理が考えられます。
・警戒している
・警戒対象から体を離したい
・威嚇で自分を大きく見せたい
・遠くを見たい(好奇心だけでなく警戒心からも)
ちなみに、猫が二本足で立ち上がることを通称『マンチカン立ち』と言います。マンチカンが二本足で立つことが多くそう呼ばれているようですが、ほかにもスコティッシュフォールドやアメリカンカール、ペルシャなどの短頭種も二本足で立つ傾向があります」
好奇心旺盛な性格で、いろいろなもの・ことに興味津々だという、なぎちゃん。猫じゃらしやおもちゃが大好きだそうで、部屋中を跳んだり走り回ったりと、いつも元気いっぱいに遊んでいるのだとか。
今後の成長も楽しみですね!
写真提供・取材協力/Instagram(@nagi_minuetさん)
(監修:ねこのきもち獣医師相談室 獣医師・岡本りさ先生)
※この記事は投稿者さまにご了承をいただいたうえで制作しています。
取材・文・構成/柴田おまめ