
ヒップホップユニットのCreepy Nutsが21日、江東区の若洲公園で行われた音楽イベント「METROCK 2023」に出演した。出演時間は午前11時30分からと早めの時間だったが、ステージエリアを埋め尽くした観客に迎えられ、『よふかしのうた』『2way nice guy』『堕天』『のびしろ』などをパフォーマンスし、オーディエンスを飛び跳ねさせ続けた。
定刻通りにステージに現れたDJ松永とR-指定は、見渡す限りの観客に恐縮といった表情でポジションにつき、早速ライブを開始。この日最初のアーティストを迎えるステージを『数え唄』で一気に温め、『よふかしのうた』『2way nice guy』と立て続けにプレー。R-指定は「まだ休憩じゃないぞ!」と『堕天』『助演男優賞』『合法的トビ方のススメ』『かつて天才だった俺たちへ』と続けて、実にスタートから約25分間、止まることなく演奏を続けた。

いよいよといったところで、R-指定がゆったりとマイクを優しく握ってトーク。「一発目やん。ド頭やん。めっちゃ晴れてるやん。みんなの体力をしょっぱなで全部無くそうかなと思って曲ずっとやってました」とニヤリ。「ずっと飛び跳ねさせて、手を挙げさせる、この動きに完全についてきました。まずは皆さんの体力に拍手」とオーディエンスをほめた。
そのうえで、コロナ禍で「俺らもお客さんも、がっつりライブを楽しむ体力をつけた。ライブのフィジカルがめちゃくちゃ上がっている」と強調して、『のびしろ』へとなだれ込んだ。

『のびしろ』を終えたところで話し出したのはDJ松永。ここまでテクニックを見せつけながらも、スマホでオーディエンスを撮影をしていた。「シンプルに楽しいですよね、すごい撮影しちゃった。思い出に撮っておこうと思って」。R-指定にツッコまれると「(演者としてステージに立っている)つもり」としながらも、撮影しながらカメラの設定を上げたことを明かし、「新しいiPhone買おうかなと思い始めてる」と笑った。

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R-指定は松永に呆れながらも笑顔を浮かべ、「焼きつけておきたいぐらい、この光景、素晴らしいんですよ」としみじみ。「ライブできなくなってから、フェスが難しくなってから、積み重ねてきて、みんなで勝ち取った光景だから。この感じを崩さないように、この感じをもっとヤバく、素敵にしていけるように頑張っていくので、みなさんもその調子で。守ることもあるかもしれないけれど、みなさんに課せられている使命は、全開で全力で、今できる飛べる、手を挙げる、声を出せるということを全身で味わうこと」と力強く呼びかけ、『生業』でクローズ。 それぞれの圧倒的なスキルを見せ、聴かせた。
この日は、Creepy Nutsのほか、水曜日のカンパネラ、SHISHAMO、サンボマスター、indigo la End、東京スカパラダイスオーケストラ、Vaundyらが出演した。
メットロックは、東京では20、21日の二日間にわたって行われ、40組のアーティストが出演。のべ3万人の観客が参加した。
Creepy Nutsをはじめ、当日のライブの様子は、ABEMAでアーカイブ配信している。