パプ・ディオプ、アマラ・ディウフら楽しみな若手も
昨年のワールドカップ・カタール大会では、アフリカ勢の頑張りも目立った。最大の衝撃はベスト4に入ったモロッコ代表で、圧倒的な運動量を武器としたスタイルは現代のトレンドに合っていた。
また、ベスト16にはセネガル代表も入っている。こちらはFWサディオ・マネを筆頭にアフリカ屈指のタレント集団と注目されており、グループステージ突破も驚く結果ではないだろう。
今後はこの2チームがアフリカをリードしていくのだろうか。今月19日にはU-17アフリカ・ネーションズカップが決勝戦を迎えたのだが、カードはセネガルVSモロッコだった。
激闘の末、優勝したのはセネガルだ。先制したのはモロッコだったが、80分からセネガルが立て続けに2ゴールを奪って逆転。
さらに興味深いのは、この大会で5ゴールを挙げて得点王を獲得したセネガル代表FWアマラ・ディウフがまだ14歳という点だ。セネガルのジェネレーション・フットで技を磨くディウフは2008年生まれの選手で、とんでもない才能がアフリカで完成するかもしれない。
また、セネガルは今年3月のU-23アフリカ・ネーションズカップでもガンビアを撃破して優勝を達成。この大会でもセネガル代表より得点王が出ており、5ゴールを挙げたMFパプ・ディオプが得点王を獲得している。現在はベルギーのズルテ・ワレヘムでプレイする19歳のプレイヤーである。
A代表も昨年2月のアフリカ・ネーションズカップでエジプト代表を撃破して優勝を果たしており、セネガルは各年代で結果が出ている。
3年後のワールドカップ・2026年大会では、アフリカの出場枠も9に増加する。これまでは出場枠が5だったこともあり、強豪がアフリカ予選で消えるケースも多かった。次回はアフリカのスター選手たちが揃ってワールドカップへ参戦してくるはずで、セネガルやモロッコを筆頭にさらなる躍進を果たすかもしれない。