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NASAが月着陸船開発にブルーオリジンを選定した意味とは?

NewSphere


 米航空宇宙局(NASA)はアルテミス計画の月面宇宙船開発に米ブルーオリジンを選定した。その背景、その意味はどのようなものか。

◆米ブルーオリジンの月面着陸船とは
 NASAは19日、アルテミス計画において月面へと着陸するための宇宙船の開発企業に米ブルーオリジンを選定したと発表した。選定されたブルーオリジンは、ロッキードマーチン、ドレイパー、ボーイング、アストロボティック、ハニービーロボティクスと協力してこの開発に挑むことになる。この月面着陸船の役目は、NASAが月の科学的探査などのための活動として、宇宙飛行士などを月周回軌道上の宇宙ステーション「ゲートウェイ」から月面に着陸させ、そして、またゲートウェイに帰還させることを目的としている。

 ブルーオリジンの月面着陸船の名はブルームーン。その大きさは高さ16メートルで、同社が開発中の超大型ロケット、ニューグレンの先端部分の7メートルのペイロードフェアリングに収まるように設計されている。月面宇宙船の燃料として、液体水素と液体酸素の推進剤を採用しており、充填すると宇宙船の重さは 45 トンを超える。(スペースニュース

◆ブルーオリジンの月面着陸船の背景
 実は、ブルーオリジンの月面着陸船が選定される以前に、スペースXがNASAから2021年の契約を獲得している。この入札に参加していたブルーオリジンは、NASAがスペースXを不当に優遇し、スペースXとブルーオリジンの月着陸船の開発計画に資金を提供することで宇宙機関の利益が得られると主張。政府に抗議していたが、抗議は却下されていた。また、ブルーオリジンは後に連邦請求裁判所に訴訟を起こしたが敗訴に終わっている。(CNN

◆スペースXのスターシップの現状
 スペースXは4月、NASAのアルテミス計画に向けて、月着陸船スターシップの初飛行試験に挑んだが、残念ながら空中で爆発し、失敗に終わっていた。スペースXによると、スターシップは高度39キロの最高点に達し、打ち上げから約4分後に爆発が起きた。

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 すでに月着陸船の開発に着手している1番手のスペースXは、アルテミス3に向けて、早ければ2025年にもスターシップを打ち上げる予定だが、今回の失敗でスペースXがそのスケジュールに間に合うか不明となっている。

◆ブルーオリジンへの期待とは
 ブルーオリジンの月着陸船が加わることで、NASA長官のビル・ネルソン氏は、月面着陸機は2機必要であり、2機あれば、信頼性が上がり、バックアップにもなると語っている。ただし、ブルーオリジンが提案したスケジュールと開発期限に「多数の矛盾と欠落」があることにNASAは懸念を表明しているという。(ロイター

 これは、ブルーオリジンとスペースXを競合させ、アルテミス計画のスケジュール通りの進捗や成功のための戦略の一つであり、変革をもたらす施策と言える。

 
   

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