
ダンス&ボーカルグループのGENERATIONSが20日、野外音楽イベント「METROCK 2023」(以下、メトロック)の東京公演に出演し、会場いっぱいのオーディエンスを躍らせた。
東京と大阪の二都市で行われる人気音楽イベント。声出しOK、マスクの着用も参加者に委ねられるというコロナ禍前の状態に限りなく戻った会場には、多くの音楽ファンが駆け付けた。
東京の初日となった20日はイベント開始までは雨粒も落ちたが、徐々に青空が雲の切れ間から顔を出し、暑すぎない野外ライブには絶好の天候。キュウソネコカミで幕開けすると、会場内の3つのステージで同時多発的にライブが行われた。
GENERATIONSが登場したのは午後2時過ぎ。会場となった若洲公園を象徴する風力発電機の足もとの一番大きなステージ。カーキのジャンパーに黒のパンツの揃いの衣装で現れた7人に、登場を待ちわびていたオーディエンスは大きな歓声をあげた。
数原龍友の「メトロック東京!」をきっかけに、セットがスタート。最初は「PIERROT」でボーカルもヘッドセットをつけての“踊る“部分を前面に出したパフォーマンス。パフォーマーのソロもあり、小森隼のフットワークや中務裕太のアクロバティックなパフォーマンスにはひと際大きな歓声があがり、この日出演したロックバンドや他のアーティストとは異なるステージングでオーディエンスの視線も心も一気にひきつけた。

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「亜嵐!」「隼!」「数原!」と観客がメンバーの名前を口々に叫ぶなか、すかさず繰り出したのは代表曲のひとつ「AGEHA」。フロントロウに陣取った彼らのファンはいうまでもないが、GENERATIONSの後に登場するTHE ORAL CIGARETTESやMrs.GREEN APPLE目当てのオーディエンスも、右腕と左腕を交互にあげる振付では一緒に腕を上下に動かして盛り上がった。
次の「Y.M.C.A」ではステージから最奥のエリアまで、メンバーの声や動きに合わせて大きな「Y」「M」「C」「A」が作られた。その様子にメンバーの表情も柔らかくなって、大きな笑顔を浮かべて、いつも以上に大きなパフォーマンスで「声を出しちゃおう!」「後ろも一緒に!」と会場をあおった。
あまりの盛り上がりに、数原は「ちょっとすごいじゃないですか。みなさん、そんなに嫌なことがたくさん溜まってるんですね。それをさらけ出して、踊って、こっちから見える雰囲気は最高でした」とユーモアたっぷりのMC。「フェスって初めて見る人のパフォーマンスも観れる機会。ぜひ、GENERATIONSのパフォーマンスを生で見てほしい。みなさんをロックするつもりで頑張りたい」と続けた。

片寄涼太も「僕らのことを知らない人、見たことない人と出会える機会」としたうえで、「ロックフェスだからバンドを連れてきているわけではなくて、僕たちはいつもツアーでも生バンドで、自分たちの音楽を生で届けることを意識してパフォーマンスしています。そんなパフォーマンスを、(GENERATIONSを)見たことがない人も、一緒に楽しんでもらえる機会だと思っている」と語った。

数原と片寄の歌唱、関口メンディーのラップで聴かせ、パフォーマーが魅せる「Control Myself」でクールダウンすると、数原がドラムを叩いて「Hard Knock Days」。数原のズボンがドラムに引っかかるというハプニングもありつつ、ハードなロックチューンでオーディエンスを歓喜させた。
セットが進むほどに、オーディエンスも、ステージの上もヒートアップ。佐野玲於、そして白濱亜嵐とメンバーが次々に上着を脱ぎ捨ててパフォーマンス。関口も水を飲み干して「うメンディー」と雄たけびをあげた。